青い鳥
(江國香織、高野文子・講談社青い鳥文庫・714円)
<あらすじ>
「ほんとうのしあわせって何?」--幸福の青い鳥を探すチルチルとミチルの旅路の物語を、江國香織の美しい新訳でおくります。
クリスマス・イヴの夜。貧しいきこりの兄妹、チルチルとミチルは、ふしぎな妖精のおばあさんに「青い鳥を探しにいってくれ。」とたのまれました。「夜の城」「幸福の館」「未来の王国」…。光の精や、犬や猫たちとともにめぐる冒険の旅で、チルチルとミチルは青い鳥を見つけることができるでしょうか?100年の名作を、ワクワクするような新訳で!(説明文より)
江國香織の新訳と高野文子の唸らされる挿絵による、今まで見たことのない全く新しい「青い鳥」。
高野文子ファンにとってはとても興味深い「新作」ではないでしょうか?全挿絵のカットが俯瞰で描かれていて、その俯瞰のカットが全て箱庭のようなコンパクトな世界になっていて、物語の場面を区切る良い構成になっています。本当にこの方にはいつも驚かされます。