ジョジョリオン
④
(ウルトラジャンプ連載中)
(荒木飛呂彦・集英社・420円)
<あらすじ>
吉良吉影の母親ホリー・ジョースターに会う為、彼女が入院している大学病院へ向かう定助。
だが、その行く手を黒いライダー姿のスタンドが阻む!
その頃、先に病院に辿り着いた康穂は、ホリーに急接近していた…。(説明文より)
あらすじだけ読めばどれだけのパラレルなのかというのがよくわかります。
吉良の母親がホリー?
そして、とうとう出てきた「ジョースター」の名前。このパラレル世界にも確実にジョースターが存在するという証でもあります。そして、この4巻ではこの「世界」の秘密みたいなものが断片ながら明かされます。
1,2,3巻と進んで少しずつ「自由」が効く考察ができると思ったのに、4巻で更なる、いや、1巻の時以上に謎の深みにはまってしまう。この理由がある、理屈がまかり通る深い謎が本当に荒木飛呂彦の真骨頂とも言えるのではないでしょうか?
そして、同時発売として、以前ゾンビ映画について熱く語った荒木飛呂彦が今回は映画を「サスペンス」という観点から全ジャンルで考察するという本当に嬉しい本が発売されます。
荒木飛呂彦の
超偏愛! 映画の掟
(荒木飛呂彦・集英社・777円)
「映画にはサスペンスが必要だ」と豪語する荒木飛呂彦が、イーストウッド作品から青春・恋愛モノまで、あらゆる作品に潜むサスペンス性とその掟を明らかにする、全くユニークな映画論。
彼の創作の源としている映画をとことん熱く語ってくれています。著述家荒木飛呂彦も悪くはないですよ。