スマグラー
(真鍋昌平・講談社・680円)
<あらすじ>
300万円の借金を背負ったフリーター砧(きぬた)は、借金返済のために「運送屋」の仕事に就いたが、もちろん300万円の借金を背負っているだけにまともな運送ではないのが当たり前。あきらかな危険な仕事であるのに、砧は不意に中身を見てしまう。見てしまった瞬間から、彼の「プラン」が大きく狂い始める・・・。
「闇金ウシジマくん」の真鍋昌平が11年前の新人時代に描いた作品を新装版として発売されたものです。そして、10/22に妻夫木聡主演で映画化されます。内容はかなりハードな内容だけに映画でどこまで「洗って」上げるかが注目ですね。
画風が今と同一人物と思えないぐらい違います。しかし、これも好みの問題なのかもしれませんが、今の完成された画風より、昔の荒すぎるぐらいのがこの作品にはあってるのかもしれません。
結構、裏社会を描いた作品はどうしてもバイオレンスや非情がつきものですが、この作品を読み終わった時に感じるのは、「ロードムービー」を観た後のような爽快感がありますね。