グラゼニ
①
(モーニング連載中・以下続刊)
(森高夕次・アダチケイジ・講談社・570円)
<あらすじ>
プロ野球に高卒で入団して早8年、スパイダーズ中継ぎ投手凡田夏之助の特技は、全球団の1軍選手の「年俸」をソラで言えること。歩く「選手名鑑」なのです。対戦打者の狙い球を探り合うより、自分の年俸1800万円より高いか低いかで今夜も凡田夏之助26歳、勝負に出る。
年俸1800万円。サラリーマンに限らず、皆がうらやましがる金額であるが、プロ野球選手ということであるならばそうも言ってはいられない。選手寿命が短いといわれているプロ野球選手であるなら尚のこと。「億」をもらっている選手が多い中、来年消えるかも、来年減額かもしれない選手にとっては、毎日ががんばりどころの考えどころではないでしょうか。
この作品、その辺の悲哀であったり、面白さであり、1球にかける真剣さが伝わってきます。色々野球漫画はありますが、自分が野球選手だったらな~って考えやすいマンガですね。