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アメ村マンガ研究所

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今度の青木はROCKさ~

今度の青木はROCKさ~_c0203277_1323421.jpg今度の青木はROCKさ~_c0203277_13232717.jpgカノジョは嘘を愛しすぎている
①②巻同時発売
(青木琴美・小学館・
420円)

「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の青木琴美先生の最新作です。
クリュードプレイという売れっ子バンドの楽曲を担当する、小笠原 秋は以前バンドがメジャーするや、バンドを脱退しバンドの全楽曲を手がける裏方に回った。そこには売れることによって、自分の曲が日常の小さなことを歌えなくなるのではないのかという不安から創作の羽を折りたくないという彼の考えがあったのかもしれない。そんな折、付き合っている売れっ子アーティスト「茉莉」への嫉妬から、町で偶然会った高校生「リコ」に一目惚れと嘘をついて交際を申し込む。リコの方もその時アキが歌っていた鼻歌が気になり、急激に好意を寄せokする。茉莉への腹いせというか断ち切るために付き合い始めた二人だが、なぜか波長が合い二人は急接近していく。アキは音楽業界や恋人の呪縛から逃げたい一心に、そんな世界とは無縁のリコに逃げ場所にも似た安らぎを求める。だけど、アキはまだ知らない、リコに特別な“声”が備わっていることを。

はい、まずは一言。早く続きが読みた~い、です。いろんなキーワードがあると思います。音楽、嘘、年齢差(アキは25歳でリコは高校生)、声。青木先生のミックス具合は絶妙です。こんなコンプレックスのある男前のキャラクターに生まれてきたかったです。少女コミック(今ではそんな括りも古いかも)を読んでいて「切なく」なるキュン感は健在ですし、それ以上に、「努力、友情、成功」では測れないもどかしさを愛するというところがあります。どうなるの?という以上に切なさはいつまで続くの?という具合にです。ナンパもどきの一目惚れという嘘から始まる二人の恋(?)に「ドはまり」です。青木先生、次回作(まだ早いですね)はコンプレックスを持ってない、眼鏡の書店員が恋に落ちる話を・・・無理ですね。ハイ
by manga_do | 2009-09-27 14:19 | マンガ紹介
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