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アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

ユリイカの特集がカイジ!

c0203277_16235629.jpgユリイカ
10月号(青土社・1300円)


「詩と批評」とサブタイトルのついたこの雑誌は哲学や人文科学、思想といったカテゴリーに類する、我々書店員には愛すべき雑誌です。なんといっても、この付録偏重、ビジュアル偏重の雑誌業界にあって、ほとんど写真のページがない、しかも白黒と念の入れよう。そんなユリイカの今回の特集が「福本伸行」だ。ここ何年かコミックやアニメなどの特集を組んでいて、ここまでド~ンと掘り下げる情報量とあいまって、毎号何が来るのか、どんな先鞭をつけるのかと楽しみにしていましたが、今回は最たるものではないでしょうか。内容も映画化に合わせた特集だったり、大槻ケンヂと福本伸行との対談(!!)、それとなぜか、福本作品では異色なのに面白くて、心に残らない名作「最強伝説 黒沢」がよく誌面に踊ってたりと盛りだくさんです。「最強伝説 黒沢」を知らないチビッ子のみんなはお父さん、お母さんに聞いても無駄だから、物好きで在庫している本屋さんに行ってみようね。それと福本初期作品「いけないカッちゃん ラブストーリー」が収録されてるなど、藤原竜也ファンも納得(たぶん・・)の内容です。そんなユリイカは次号は「伊藤若冲」の特集です。う~ん、またバラバラですね。そこが真のユリイカ道なのですよね。
# by manga_do | 2009-09-28 16:55 | マンガ紹介 | Comments(0)

今度の青木はROCKさ~

c0203277_1323421.jpgc0203277_13232717.jpgカノジョは嘘を愛しすぎている
①②巻同時発売
(青木琴美・小学館・
420円)

「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の青木琴美先生の最新作です。
クリュードプレイという売れっ子バンドの楽曲を担当する、小笠原 秋は以前バンドがメジャーするや、バンドを脱退しバンドの全楽曲を手がける裏方に回った。そこには売れることによって、自分の曲が日常の小さなことを歌えなくなるのではないのかという不安から創作の羽を折りたくないという彼の考えがあったのかもしれない。そんな折、付き合っている売れっ子アーティスト「茉莉」への嫉妬から、町で偶然会った高校生「リコ」に一目惚れと嘘をついて交際を申し込む。リコの方もその時アキが歌っていた鼻歌が気になり、急激に好意を寄せokする。茉莉への腹いせというか断ち切るために付き合い始めた二人だが、なぜか波長が合い二人は急接近していく。アキは音楽業界や恋人の呪縛から逃げたい一心に、そんな世界とは無縁のリコに逃げ場所にも似た安らぎを求める。だけど、アキはまだ知らない、リコに特別な“声”が備わっていることを。

はい、まずは一言。早く続きが読みた~い、です。いろんなキーワードがあると思います。音楽、嘘、年齢差(アキは25歳でリコは高校生)、声。青木先生のミックス具合は絶妙です。こんなコンプレックスのある男前のキャラクターに生まれてきたかったです。少女コミック(今ではそんな括りも古いかも)を読んでいて「切なく」なるキュン感は健在ですし、それ以上に、「努力、友情、成功」では測れないもどかしさを愛するというところがあります。どうなるの?という以上に切なさはいつまで続くの?という具合にです。ナンパもどきの一目惚れという嘘から始まる二人の恋(?)に「ドはまり」です。青木先生、次回作(まだ早いですね)はコンプレックスを持ってない、眼鏡の書店員が恋に落ちる話を・・・無理ですね。ハイ
# by manga_do | 2009-09-27 14:19 | マンガ紹介 | Comments(0)

君届(きみとど)

c0203277_8133431.jpg君に届け
①~⑨(別冊マーガレット連載中)
(椎名軽穂・集英社・420円)


いきなりですが、秋からアニメ化と聞いてワクワクしていたのですが、関西地区は12月21日かららしいです。来月から始まると思っていたので本当にがっかりです。しかも「I.G」が手掛けると聞いていただけに。放映してくれるだけましということですかね。うん、そうですね。なんか明るくなってきました。ありがとうございます。ん・・誰に対して?
さておき、休載していた連載も再開して益々モードの「君届」ですが、こんなにハマるのはなぜかしらと考えていました。1つは少女コミックにありがちな登場人物の多さが苦にならないし、キャラ立ちまくりだというところですかね。なんか「ビバリーヒルズホニャララ」なテイストを感じます。しかも、1巻目のああ、少女コミックにあるよね、こんなお話。という感じを裏切ってくれたこともあると思います。アニメ化も楽しみですが、連載も楽しみでげすね。
# by manga_do | 2009-09-26 08:26 | マンガ紹介 | Comments(0)

ドストエフスキー先生おはようございます!

c0203277_812667.jpg罪と罰
①~⑥現在連載中
(落合尚之・双葉社・630円)


結構今更ながらの感のあるコミックを紹介します。ドストエフスキーの「罪と罰」を現代の日本に当てはめている作品。現在ひきこもり中の主人公「裁弥勒(たちみろく)」が街で見かけた援助交際のグループに、一方的な憎悪を募らせ、彼女たちを排除しようとするお話。自分の境遇が社会のせい、周りのせいと勝手に解釈し、そのはけ口を弱者の悪事に対しての暴力という形で満足させる。ドストエフスキーの時代と現代とはあまり違いがなく、結局のところ小さなヒロイズムと独善的な価値観がこのような人間、社会を生んでいるのではと考えさせられます。現在6巻まで刊行しているのですが、主人公の価値観の崩壊と犯罪を犯したことへの否定をする抵抗が相まって、原作云々、社会云々ではなく、嫌悪感を覚える同調感を感じます。それは私自身にもある感情だから嫌悪するのかもしれません。読後の爽快感はオススメできませんが、惹き込まれるのは確かです。
# by manga_do | 2009-09-25 08:28 | マンガ紹介 | Comments(0)

新章突入!!

c0203277_19574611.gifヴィンランド・サガ
(幸村誠・講談社・600円)


本日の目玉は何といってもこれではないでしょうか。ヴィンランド・サガ8巻ッス。
時は11世紀の北欧でヴァイキングのお話です。父の仇を討つために父の敵とともにヴァイキングとして成長していく主人公「トルフィン」が望むものは、父の敵「アシェラッド」との決闘。その望みをかなえるためトルフィンは手柄を立てて、その場に臨むのですが・・まあそう簡単にもいかず、その機会をうかがっているといったところでしょうか。これだけならただの仇打ちマンガ(そんなカテゴリーはないのですが)になってしまうのですが、そこには当時の「暗黒時代」と呼ばれた中世ヨーロッパとヴァイキングという非情の掟と血の権力争いが相まって、昔からヴァイキングの世界を知っているような「疑似」感を感じます。で、本日の本題(う~んようやくかい)。そのヴィンランド・サガが急展開なのです。幸村誠という方は本当に一筋縄ではいかない御仁で、7巻まで続いていた、ともすれば「お約束の流れ」「安心の展開」というのを、バッチ~!!と8巻目で断ち切ってしまわれました。8巻読んでいて「エ~、エッ、エ~」連発です。こんな感じがマンガに出るのがたまりません。2食分おいしく頂けますね。どんな急展開か気になります?そうでしょうそうでしょう。私は家に帰ってもう一度読んで、話を知っているのに「ワー、キャー」いうことにします。きゃ
# by manga_do | 2009-09-23 21:37 | マンガ紹介 | Comments(0)