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アメ村マンガ研究所

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18年の開き(MASTERキートン)

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MASTERキートン
完全版



(浦沢直樹・小学館・1,300円)



<あらすじ>
今回の「キートン」は、フォークランド紛争の真相を追った若きメディア王フレッド・レスター(明らかにリチャード・ブランソンがモデルでは?)のボディーガードの依頼を引き受けたキートンの苦闘を描いた「ライオンの騎士」「銀月の騎士」と日本の大学での就職先が見つかりそうなキートンは、午後2時に面接を受けることになった。父・太平の「女性絡み」の怪しい行動に後を付けるが、それが思わぬ展開に。午後2時の面接に間に合います?などなど全12話収録。

今月からMASTERキートンの連載が復活して、完全版共々新たなる盛り上がりを見せています。18年経ってもまだまだ危険な仕事から離れられないキートンですが、キートン自身の人となりは健在だったというところには本当に安心というか、さらなる期待をしてしまいましたね。

だいたいのお話が1話完結という「ビッグコミックスタイル」をとっているので、1話の感情移入がさもそこにいるかの描き方は、「早く次のお話を!」といった中毒症状に陥りますね。

こちらは20年前のキートン

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こちらは現在のキートン。うん、変わりなし。

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by manga_do | 2012-03-31 00:00 | マンガ紹介 | Comments(0)

生きる実感(自殺島)

c0203277_1553153.gif自殺島



(森恒二・白泉社・540円)



<あらすじ>
日々を営む中で少しずつ変わり始めたセイたち。それぞれの思いが、時に結束を深め、時に避けられない衝突を生み出していく。そして遂に、あの男が蠢きはじめ…。サバイバル極限ドラマ、決意の第7巻!(説明文より)

自殺を図った未遂者ばかりを一つの島に集めて、どうぞ勝手に生きてくださいというスタンスで作られた「自殺島」。絶望、闘争の末に主人公セイたちが掴んだのは「生きる」ということだった。多くの紆余曲折を経て、彼らは自活する道を選ぶ。
by manga_do | 2012-03-30 13:08 | マンガ紹介 | Comments(0)

航空戦記バンド・デシネ再び(雲の彼方)

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雲の彼方
Au DELA DES nuAGES


(ロマン・ユゴー・イカロス出版・2,940円)


大好評! フランス発、航空戦記バンド・デシネの第2弾登場!
「ル・グラン・デューク」の著者、ロマン・ユゴーによる航空戦記バンド・デシネ(フランス式マンガ)が再び登場! 「雲の彼方 オデュラ・デ・ニュアージュ(原題:Au-dela<aの上に`> des nuages)」は祖国の敗北後、イギリス空軍に志願したフランス人パイロット・ピエールと、彼の友人でありライバルのアメリカ人パイロット・アランとの物語。欧州に忍び寄る戦火を背景に、エアレーサーとして、戦闘機パイロットとして空を駆ける男たちを描く。日本の特攻隊やフランス義勇航空隊ノルマンディー・ニェメンをテーマとした短編集「ル・デルニエ・エンヴォル(Le Dernier Envol)」も同時収録!

<あらすじ>
フランス人パイロットのピエールはアンデス山中で遭難していたところ、アメリカ人パイロット・アランに救助された。やがて2人は、ピエールの婚約者で女優のマリーを巻き込んで、友情と対抗意識の混じり合った関係を築くことになる。ピエールはエアレースでの事故を経て、イギリス空軍の一員として第二次大戦の西部戦線に参加。スピットファイアを駆ってドイツ空軍と戦う。苛烈な戦いの空でピエールが目にしたのは、機首にマリーのノーズアートを描いたP-51ムスタングだった――。 (説明文より)
by manga_do | 2012-03-29 00:00 | バンドデシネの深み | Comments(0)

速報!!(一番くじワンピース~GIRLS COLLECTION~)

一番くじ ワンピース
~GIRLS COLLECTION~


(1回600円・2012年8月中旬発売予定)

この夏、ワンピース一番くじが「女性キャラ」に特化したラインナップで発売されます。

今分かっている限りの情報をお伝え致します。
ちなみに写真は3/4の「バン博」のときの映像です。


A賞はリュウグウ王国王女「しらほし」。
まだサンプル品なのか、着色されていませんね。
大きさは18cmです。でも、頭頂までが18cmなので、実際は30×30ぐらいの大きさで、とにかく大きかったです。実物見ました。


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B賞は王下七武海の一人。女ヶ島「アマゾン・リリー」皇帝にして、九蛇海賊団船長。
「ボア・ハンコック」大きさは18cmです。


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C賞はびっくりゾンビ指揮官「ペローナ」


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今のところ明らかになっているのがこの3つです。また続々と判明すると思いますので、またリポートします。


そして、今回もあります。
ラストワン賞が!


な、なんと「しらほし」の幼少期フィギュアです!!

これは初フィギュア化らしくかなりのレアです。大きさは12cm。

カードスタンドフィギュアももちろんあります。

さらにさらに、今回も書店購入特典の「しおり」が付きますのでお楽しみに。

アセンスアメリカ村店では大々的に開催しますのでお楽しみにしていてください!早く8月にな~れ!
by manga_do | 2012-03-28 00:00 | 一番くじワールド! | Comments(0)

白黒ついちゃうの?(軍鶏)

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軍鶏

(27)

(イブニング連載中)
(たなか亜希夫・講談社・570円)



<あらすじ>
グランドクロスも頂上決戦を残すのみ。そう、トーマとリョウの戦い。トーマがテレビで見たリョウに心奪われ、トップバレエダンサーだった地位を捨て「闘」の世界に踏み込んできてから夢見た対戦が始まります。この戦い前に「傷」を負ったリョウにとっては、とてつもなく不利な状況。全く違う世界、人生、戦い方を歩んできた二人の深い闇はどこまで広がるのか。

この軍鶏の魅力はその画力にあるという人がいますが、それを可能にしているのはたなか亜希夫の表現力なのではないでしょうか。漫画は「静」の表現です。このそれ自体が動きを為さない媒体が、あたかも激しく、力強く拳をぶつけているように見えるし、そして時間がとてつもなく動いているかと思うと、スローモーションのように見えたりと。とにかくこの表現方法には驚かされます。

こういう動きのある作品は、すぐ読めてしまうんですが、今のどうなった?という感じでもう一度読み返したり、家でテレビ中継を見ている時に「リプレイ」がでるような感覚に似ています。そして、二人の心の葛藤をはじめとした「考え」「揺らぎ」。これほどの観客を呑み込んだ会場とは思えないほど、二人の静かな時間が流れる。

この軍鶏を読んでいるとなぜか音が静かになる。静から動へ、そして静へ。不思議です。
by manga_do | 2012-03-27 00:00 | マンガ紹介 | Comments(0)

ヤマシタトモコ最新短篇集(サタニック・スイート)

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サタニック・スイート

(ヤマシタトモコ・講談社・630円)


<あらすじ>
ヤマシタトモコ短編集
初期未発表作3作を含む計6作を収録。
様々な現実と人間を鋭く切り取った、鮮烈かつ繊細な作品集。

●edge of her ※未発表作品
「いつの間にか冗談でない愛の告白をできる年になっていた」
両親が夜逃げし、叔父の元に身を寄せた小春。不安と、厳しい初恋。13歳の夏休みが始まる。

●イナズマ ※未発表作品
野球部で4番。幼なじみのあいつは、おれのヒーローだった。
ケガで再起不能になり、失踪するまでは……。

●サタニック・スイート ※未発表作品
不幸に溺れてるヒマはない。働くんだ! 生きるために!!
父親が借金を残して蒸発。その返済のため、15歳の魔法使い・覚は一人立ちを決意する!

●ねこぜの夜明け前
おれのともだちは、おれにしか見えない化け物のお前だけ。
人でないモノとの絆を描くヒューマンドラマ。

●ビューティフルムービー
林ユカ、20代女子、映画館勤務。最近、彼を寝取られました。
映画のようにはいかない、倦怠と嘘ばかりの日々を、優しくすくいあげる。

●MUD
「先生、あたし、先生好みの女の子になれると思うんですよ。」
雑誌掲載後、大反響を巻き起こした女子中学生と塾講師の純愛危険なラブストーリー。(説明文より)

特に最後の「MUD」が印象に残りました。男女の心の揺らぎとそれをうまく表現しているところが短編にしておくのがもったいない感じです。この調子で連載が続いたらなとほくそ笑んでしまいます。
by manga_do | 2012-03-26 11:31 | マンガ紹介 | Comments(0)

日曜マンガ博物館(2)プラモ狂四郎

日曜マンガ博物館
第2回


<はじめに>
毎週日曜日は、マンガの新作レビューでなく、古今の名作や伝説の漫画家、ずっと語り継いでいきたいマンガにまつわる話など、アーカイブ的なコーナーを開設することにしました。その名も「日曜マンガ博物館」。
その第2回目は・・

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プラモ狂四郎

(やまと虹一・クラフト団・講談社・1982年に1巻刊行)
(現在、漫画文庫全10巻刊行中)


<あらすじ>
プラモデル、特にガンプラが好きな小学生・京田四郎は行きつけの模型店「クラフト・マン」のマスターに、自分の作ったプラモデルを使って仮想空間で戦う「プラモシュミレーションマシーン」をやってみないかと誘われる。自分の作ったプラモデルが本当の戦場にいるみたいに動き、戦い、そしてダメージを受ける。そんな世界にドハマリしていく。数々のプレーヤーと戦い、ついには自分専用のガンダムを設計、製作していくまでに至る。そして、日本を代表するプレーヤーと成長していく。

1982年と言えば空前のガンプラブーム。誰もがおもちゃ屋さんに列をなし、ガンプラを買い求めた時代。そんな時にガンプラを仮想空間とはいえ、自分の作った仕様で戦わすことができるマンガ。大「プラモ狂四郎」ブームが発生します。

プラモ狂四郎は一見荒唐無稽な夢話と思いきや、プラモをこう改造すれば良くなるよ、こういうプラモの特徴があるから戦闘には有利なんだ、といった具合にあくまでも、徹底して現実世界のガンプラ講座みたいなものとリンクしていたのです。だから、お話の戦闘もそうですが、その改造ポイントに熱狂していましたね。

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そういう意味でも、このマンガは漫画の面白さだけでなく、ガンプラの知識、プラモデル製作の腕、造形欲などが総合的に絡み合っているマンガでした。実際、「ストリームベース」というプラモデルのモデラー集団が作中に登場する等、その総合力は当代随一のガンプラの頭脳が当時集結していたのではないでしょうか。

この漫画の影響はその後も続きます。この雑誌の連載されていたボンボン、講談社は「ガンダム」に強い、ということでその後のガンダム作品のコミカライズをほとんど手がけ、「MSV」と呼ばれるガンダムのモビルスーツの別シリーズまで立ち上げるに至りました。

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ここで連載雑誌「ボンボン」について。小学館の「コロコロ」に対抗して立ち上げられた「ボンボン」は1981年生まれ。「ドラえもん」を中心とした王道子供向け漫画のコロコロに対して、ガンダムを軸とした連載と、今では確実にNGなお色気マンガ(小学生向けとはいえ、かなり過激だった記憶が)の両輪で行っていましたが、その後90年代後半の「コロコロ」連載の「ポケモン」が子供向け2大巨頭を、コロコロの一人勝ちへと変化させていきました。ゲーム機、ゲームキャラ、おもちゃ、おもちゃを題材にしたマンガ。といった具合にその時代の流れを読み取っていくコロコロに対して、その後追いに終始してしまったボンボン。頼みの綱のガンダムもファンの高齢化とオタク化が進み、子供向け漫画での仕様ではなくなってしまいました。

プラモ狂四郎もその流れに逆らうことができずに、その後「新プラモ狂四郎」を開始するも1988年に終幕してしまう。しかし、ガンダムのデザイン、モビルスーツの世界には大きな影響を与えています。主人公四郎のオリジナルガンダム、「パーフェクトガンダム」は当時の小学生の憧れの的であり、直接ガンダム世界に登場しないのに、後にプラモ化されるという快挙を成し遂げます。当時のガンプラを作っていた少年たちの「代弁者」としての狂四郎の存在はその当時の「創造性」に大きく寄与したと思います。

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さあ、もう一度読み返しますか。お、手元にあるやんか。なんか図ったようなタイミング。どれどれ・・・
by manga_do | 2012-03-25 07:38 | 日曜マンガ博物館 | Comments(1)

マンガ大賞2012が決まる。

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マンガ大賞2012

マンガ大賞2012が決定しました。

今年の栄冠に輝いたのは
「銀の匙」
(荒川弘・小学館・現在2巻まで刊行、3巻は4/18発売・各440円)

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一応あらすじも。
「超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!
大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!」

そして2位以下の順位、得票はこちら

76pt 荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」
61pt うめ「大東京トイボックス」
57pt 石井あゆみ「信長協奏曲」
49pt 雲田はるこ「昭和元禄落語心中」
46pt 市川春子「25時のバカンス 市川春子作品集Ⅱ」
43pt 平野耕太「ドリフターズ」
41pt 森高夕次/アダチケイジ「グラゼニ」
40pt 花沢健吾「アイアムアヒーロー」
37pt 石黒正数「外天楼」
37pt 柳原望「高杉さん家のおべんとう」
32pt 榎屋克優「日々ロック」
28pt 押見修造「惡の華」
27pt 新川直司「四月は君の嘘」
24pt 江口夏実「鬼灯の冷徹」
12pt 森繁拓真「となりの関くん」


個人的に推していた「信長協奏曲」が3位というのは残念ですが、銀の匙がやはり本命視されていたのを考えると順当と言えるでしょうか。

ここに出ているマンガたちは、今年、この先を代表する漫画たちになるでしょうね。もう、なってますか。

最後に嬉しいお知らせです。
マンガ大賞発表後に「となりの関くん」を出しているメディアファクトリーから「最下位、残念フェア」の注文faxが届いていました。今回のノミネートに合わせて、拡材やセット組など色々企画を考えていたのでしょうが、思わぬ最下位に手書きでそう書かれていました。

この潔さ、いいですね。もちろん、最下位と言えどもすごく面白い作品ですし、この作品が切り開いたマンガのツボは今のところ誰も真似できないわけで。もちろんそのフェア、付き合いますともメディアファクトリーさん。


最後の写真はプレゼンテーターとして登場した「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ。マンガ大賞の影響を誰よりも知っている方です。マンガ大賞の寵児ですね。それにしても饒舌だ。メディアの露出は今後増えるでしょうね、コメンテーターとかで。

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by manga_do | 2012-03-24 20:08 | マンガの潮流 | Comments(0)

よもやの先発!?(グラゼニ)

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グラゼニ



(モーニング連載中)
( 森高 夕次・アダチ ケイジ・講談社・580円)



<あらすじ>
万年中継ぎ、趣味は選手名鑑で野球選手の年俸を憶えること。そんな夏之助(26)に「先発」を任されるチャンスがやってくる。意気揚々とはいかず、相手チームへの奇襲という意味あいもあり、コソコソする羽目になった夏之助のどうなる、どうなるの?

野球の華やかな部分以外にもスポットを当てた「グラゼニ」も早くも4巻目。野球、しかも高校野球等の青春ものでない作品が、ここまで賞レースの上位に食い込んでくること自体、このマンガが読む者にとって、とてつもなく鮮烈だったのだということを感じさせます。

そんな4巻目はもっともっと野球選手の哀しきSagaみたいなものを感じさせるお話が多いです。野球選手はどういう生き物なのか?ちょっぴりおセンチな気持ちになります。だからこそ、いろいろなプレーが輝いて見えるし、感動するんですね。
by manga_do | 2012-03-24 11:49 | マンガ紹介 | Comments(0)

一番頼れる存在(宇宙兄弟)

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宇宙兄弟

(17)

(モーニング連載中)
(小山宙哉・講談社・590円)



<あらすじ>
月面での活動訓練「NEEMO(ニーモ)」が無事終了したのも束の間、訓練の結果を踏まえて「月に行ける者」が無情にも決定してしまう。その前に、日々人の宇宙飛行士への復帰訓練は着々とステップを踏んでいく。宇宙に帰りたい。でも、パニック障害が出てしまうのでは?その不安を解消できるのはあの男だけだ!

5月に映画も始まりマスマス盛り上がりを見せる「宇宙兄弟」。映画公開前の寸前(?)の新刊とあって、講談社の力の入れようは並々ならぬものがあります。専用特別フェア販売台や無料冊子(アセンスアメリカ村店でも配布しています。ドバーンともらってやってください)などなど、映画化の魅力もさることながら、このコミックの面白さがそう突き動かすのでしょうね。

今回の17巻はいよいよ主人公ムッタが月への切符を手にするのか?という巻ですが、それ以上に弟日々人がなんとか這い上がっていこうとしているところにジーンとなってしまいました。何でも上手くこなす日々人が味わう初めての挫折。それを暖かくサポートする仲間、そして兄ムッタ。

宇宙に行くには?宇宙飛行士になるには?どうしても、そういうことを先行して考えてしまいがちになりますが、この「宇宙兄弟」はそこも踏まえながら本当に人が大事にすべき感情やつながり、守るべきものというものが鮮明に写る漫画です。宇宙目指すか!と言ってしまったあとに読んでてよかったとも思える不思議な感情です。

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by manga_do | 2012-03-24 11:48 | マンガ紹介 | Comments(0)