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アメ村マンガ研究所

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高野文子発見!!

c0203277_12343947.jpgこどものとも 年少版
2010年 2月号
(高野文子 作/絵・福音館書店・410円)


書店で働いていなければ、見つけることが困難だったであろう本を見つけてしまいました。
「こどものとも」という、年間または半年間で購読を契約する「月刊予約絵本」というカテゴリーの本があります。うちの店に入荷してきた「それ」をふと見ると、「しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん」というタイトルで「高野文子 作・絵」と書かれた本があるじゃないですか。タイトル見て「は?」と思うは、3つに分けちゃったと思うは、「さん」付けかよと思うはで、いろんなものが走り抜けたし電気走ったし。内容はこの御三方に夜の安眠をお願いするというお話。ですが、夜寝る前に「ムニャムニャ」ということはあっても、敷布団に安眠をお願いしたことはないだけに、彼女の安眠欲から来る願掛けなのかもしれません。他にも彼女のカラー作品というのも興味深いですし、その色遣いが絵本の手法にそっくりで、長新太の色遣いに似ていて子供の困ったや不安、安眠をよく表現できていたと思います。時折入る布団の寝かたのカットがおもしろすぎます。寝る前の子供に読み聞かせる「おはなし」より、こっちの話の方がよく寝られる気がします。不眠や寝る前の不安にお悩みの方は是非一読いただけたらと思います。
それにしても、彼女に絵本を描かせようと考えた福音館の編集の方、グッジョブっす!!熱烈なラブコールの末描いてもらうことになったと書かれていましたが、それ以上にどの編集の方かは存じ上げませんが、本当にありがとうございます。我々高野文子ファンは、彼女の寡作を嘆いたことはないです。むしろ、彼女の作品を読み返し読み返し、反芻し反芻し、1つずつの作品を長く愛することのできる人種です。その我々に頂いたこのギフトは、また何回も何回もめくられ続けて愛される作品になると思います。
最近の高野文子ですが、ちょくちょく雑誌の「コミックリュウ」という徳間書店の漫画雑誌に出ている時があります。最近も「高野文子すごろく」が付録についていましたし、そのまえも「高野文子手ぬぐい」が付録についていたりと、付録作家か?と思うときがあります。このブランドムックなど付録雑誌が売れているこのご時勢、それに乗ったのかもしれませんね。な、訳ないか。
by manga_do | 2009-12-30 13:33 | マンガ紹介 | Comments(0)

1巻から2巻で急展開、ポン!!

c0203277_1233394.jpgアイ アム ア ヒーロー
②(以下続刊、スピリッツ連載中)
(花沢健吾・小学館・560円)


<あらすじ>
漫画家のアシスタントをしている「元」漫画家の主人公鈴木英雄は、自分の漫画家として回りに認められないことに悶々としつつ、夜な夜な「妄想」ともいうべき他人格「矢島」と恋人(?)のてっこと過ごす毎日を送っていた。他の漫画家に心酔するてっこ、夜な夜な現れる「妖怪」を撃退するための散弾銃。そして、世間で起こる奇怪な事件。それらがひとつになるときに、英雄の前にとてつもない「災厄」が降りかかる。

ここまでが1巻のあらすじです。前半だけを読んでみたら、自分の漫画家としての道程に鬱屈しながら、恋人のてっこにキリキリしながら、夜な夜な妄想とも言うべき妖怪に悩まされているといいながら、ながらながらの青春群像劇に見えます。
特に作者の花沢健吾は、前作「ボーイズ・オン・ザ・ラン」でボクシングを題材にもてない男の冒険活劇(少なくとも私はそう見えました)を描いていただけに、今作もより鬱屈とした、より残念な男を描くのかと思いきや、1巻の後半あたりから、明らかに主人公以外の場所で起こる「奇怪」な現象や事件がテレビを通じて、これでもかというぐらい「伏線」として張り巡らされてくるのです。
1巻の最後もショッキングですが、2巻目に入ってそのショッキングさは絶望的な恐怖に変わります。ここまで1巻目と2巻目とでお話が変わるというか、転調する漫画を見たことがないです。将来、映画化などされることが極めて難しいのではと思ってしまうほどの怖さがそこにはあります。
これほどにまで続きが気になる漫画も本当に久しぶりです。よく映画的手法といいますが、のめり込み方も半端ではないですし、「この漫画どういう風に終わるんやろ」といった大きなお世話な心配など、考えることがいっぱい出てきます。今週のスピリッツは・・・って次の3巻目なんて待てませんよ本当に。
by manga_do | 2009-12-29 13:19 | マンガ紹介 | Comments(0)

ここまでよく集めなすった。

c0203277_1716188.jpg絵師100人
(BNN新社・2499円)


村田蓮爾、いとうのいぢ、大槍葦人など東西のデジタル絵師100人が一同に会しているのが本書の最大の特徴です。昨今のデジタルアートは、技術の進歩もさることながら、その自然な融合ぶりには、もはやもはや・・・って言っちゃいそうですよ。
本書はそれら日本のトップ100人の総覧的な意味も大いにありますが、各作家の「仕事」とどんなPCか、どんなソフトを使っているのかという、これからデジタル絵師を目指す人にとっても大いに役に立つ情報が多く掲載されていますし、彼らを広告、キャラクター制作などで使ってみたいという企業や各種団体に対しても、こんな絵も描けますといったアピールが書いてあったり、デジタルイラストレーションを取り巻く事象が1冊に収められている感じがします。ライノベやゲーム、キャラ作品などこれから益々多岐にわたる活躍が見込まれるジャンルだけに、この続編が出て、また違う100人が活躍できる場になればとも思います。
マンガは雑誌に連載が載ったりしますが、このデジタルイラストレーション、コミックアートのジャンルはこれから重要があるにもかかわらず、その発表の場が少ないということを聞きました。この本のように、1枚でも人をひきつけたり、感動させることは十分に可能ですし、それを我々は実感して応援して行けたらいいと考えます。
デジタルでも、アナログでも、宇宙人でも、未来人でも、超能力者でも、ド~ンと来い!
by manga_do | 2009-12-23 19:08 | マンガ紹介 | Comments(0)

エッセイマンガの方もオモシロイ

c0203277_8171874.jpg百姓貴族
①(以下続刊、ウイングス連載中?)
(荒川弘・新書館・714円)


<あらすじ>「鋼の錬金術師」の作者、荒川弘が漫画家になる前に7年間北海道で農業に従事していた実録エッセイマンガ。

エッセイ漫画の面白いところは、作者の実体験や熱い思いが満載なところなのですが、それ以上に荒川弘という人のネタ(北海道と牛などの家畜)の豊富さには驚かされます。本当に面白いです。それと牛乳と牛の愛は並大抵(牛を飼っている人は当たり前なのかもしれませんが)ではなく、いつもはボーとしている牛ちゃんと遊んだり、お話ができる(荒川主観では?)など、牛をこよなく愛せること、牛が生活の一部になるということがこのエッセイには詰まっています。中には牛の死を見つめるというところもあり、畜産業が「仕事」という経済活動でくくれない一面にも触れられています。

「鋼の錬金術師」で売れっ子の作家のまた違う一面を見られてファンになってしまいましたし、その世界観と洞察力は牛にありということがよく伝わってきました。ちなみに牛乳で背は大きくなっても、胸は大きくならないそうです(荒川調べ)。
by manga_do | 2009-12-22 15:42 | マンガ紹介 | Comments(0)

シーズン2って響き

c0203277_14481999.jpgブラッディ・マンディ
Season 2 ~絶望の匣~

①(以下続刊、月刊マガジン連載中)
(龍門諒、恵広史・講談社・440円)


<あらすじ>『ファルコン』と呼ばれるスーパーハッカー・高木藤丸。中性子爆弾により首都崩壊を目論んだ凶悪テロ『ブラッディ・マンデイ』を藤丸が解決して2年。東京で新たなるテロが発生した! テロの成否の鍵を握るキーワード『第三の皇帝』を巡って、死闘が始まる!!

好評シリーズの第二編ですね。今回は2年後の世界ということもあり、伏線散りばめてるのかと思いきや・・散りばめてますね、1巻目からガンガンに来てますよ。やはり、2年という期間がいろいろ仕込みやすいんでしょうね。しかも、なんか壮大な話になりそうなのに、1巻で小さな区切りをつけて読みやすさも健在。ハッカー、テロリズムとスピード感と説明臭さの相反する二つなのにすんなり入っちゃう。こりゃ、次楽しみじゃな。

来年の1/23からまたドラマも始まるみたいですし、楽しみなことがまた増えたみたいですにょろ。
by manga_do | 2009-12-18 14:32 | マンガ紹介 | Comments(1)

「あたたかさ」というプレゼント

c0203277_17552180.gifおひさまのはぐ
(天堂きりん・祥伝社・980円)


<あらすじ>ある朝、主人公映見の玄関にパンイチのイケメンが現れて、「携帯か電話貸してもらえませんか?」という。渋々応じるもその後連絡なし。2週間後、意外な形で二人は再開を果たし、偶然にも二人を繋ぐ縁は、映見の高校時代の傷ついた過去にも遡る。

結構あらすじ省略して書きました。だってこのお話、導入部も秀逸ですし、その後の展開が素晴らしすぎて、こんなところで“はしょっちゃう”のが勿体無かったんですもの。

過去と現在の情感と、「今」ある自分達の気持ちをストレートに伝えたいという、現実感のあるストレートな表現がとても頭と心に入ってきて、1巻で完結ながら感動してしまいました。

マンガはある種のスーパーヒーローがたくさん出てくるお話の塊だと思うことがあります。でも、全部が全部そんなお話じゃないし、表現される場も限られたりします。と今までは思っていました。愛を告げるときに、自分の素直な感情に気づいたときに、人はスーパーヒーローのようなかっこよさで、そのセリフ吐く。天堂キリンのマンガにはいつも素直にはなれないけど、人はここ一番伝えなくてはいけないときのかっこよさが漂っている。愛とか恋とかだけでなく、よこしまな気持ちでも良いから、相手を見ていたら自然と沸いてくる言葉、言わなくてはいけない言葉、言ってはいけない言葉、それとかを超えた素直な言葉が一番あたたかいのではと再再再再確認できた作品でした。

嫌われたくないんじゃない、好かれたいわけじゃない、相手を見ていたいだけなのかもしれませんね。
by manga_do | 2009-12-16 18:52 | マンガ紹介 | Comments(0)

あら、もうそんな時期かしら

c0203277_1256418.jpgこのマンガがすごい!2010
(宝島社・500円)


今年のマンガの最高峰を決めるアワード、「このマンガがすごい!2010」の季節がやってきましたね。男女ともに順当といっていいのかもしれませんね。男子ちゃんの1位は「バクマン」、女子ちゃんの1位は「ちはやふる」と去年からの繰上げやみんなが納得のランキングであったりと、やや面白みにかけるところはありますが、こうやって一覧にすると改めてオモシロイマンガが入ってるなと実感します。
毎回そうなのですが、この「すごい~」に選ばれたとたん売れ出す本は多いです。去年の「町でうわさの天狗の子」(岩本ナオ)などがそれにあたります。ことしはどんなマンガがブレイクすることやら。
で、極々わたくしの勝手な今年の注目で、男子ちゃんの13位に「アイアムアヒーロー」(花沢健吾)と女子ちゃんの12位「Love,Hate,Love」(ヤマシタトモコ)の2作品は一押しです。今までブログに載せてないのにいきなり一押しって感じですが・・。「アイアム~」は作品の途中からの転調具合、話の変わりっぷりが良いですね。連載を読んでるのですが、今とてもとても大変なことになってます。「Love~」は年上との恋という設定も良いですが、BLで確固たる地位を築いている作者の奥行きの深さを感じさせる作品です。いずれも1巻目、全1巻と読みやすさもとてもおススメですよ。
来年はどんなマンガが皆さんの心に残るのでしょうか?あ、そうかもうすでに連載とかしてるってことですよね。ってことはお近くのマンガかもしれませんね。
by manga_do | 2009-12-15 13:51 | マンガの潮流 | Comments(0)

年明けから吸血鬼だ~よ

c0203277_1203460.jpg彼岸島
(1巻~29巻、以下続刊、週刊ヤングマガジン連載中)
(松本光司・講談社・580円)


吸血鬼漫画の最高峰が来年2010年1月9日から映画化されます。原作はもう29巻、映画にあわせて1月6日には30巻も発売されます。お話は簡単に言ってしまえば、吸血鬼が住む島に主人公宮本明とその仲間たちが兄の篤を探しに行くというのがあらすじなのです。しかし、島の住民はほとんど吸血鬼で、孤立無援の中生き抜くため、脱出するために戦い成長していく物語です。

よくある孤島ものとは違い、この島は結構何でもあったり、地形がバラエティーに富んだりと、「島か?」と思ってしまうほどの、ある意味スケールのでかさです。それだけに島と言うどこにも逃げられなくて、何も助けになるものがないという状況ではないだけに、この彼らの絶体絶命感が何故か薄まってしまいます。今回の29巻もかなりの絶体絶命なのですが、様々な要素、運が絡み合い、パーティーの危機(?)を脱しています。

映画ではこのサバイバル感をどこまで表現しているのでしょうか。映像化が不可能とは思いませんが、かなり難しい映像になっているのではと思います。今までの吸血鬼モノとは違う内容だけに今から身の毛もよだっているのは私だけでしょうか?
by manga_do | 2009-12-13 12:38 | マンガの潮流 | Comments(0)

長門有希の100冊

長門有希の100冊始めました。
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以前「ザ・スニーカー」で特集された「長門有希の100冊」を置いてみることにしました。劇中でよく本を読んでいる彼女。何を読んでいるのかな?と思われた人は多いはずで、じゃあリアル世界に置いてみたらどうなのか!と息巻いてみたら、ホラ大変。半分ぐらいが入手するのが難しく、ホウボウ探し回ったり、拝み倒したりと、ようやく90冊弱は集めてみました(どうだ、すごいだろ)。ネット上でも「全巻読破!」という文言が踊っていたけど、実際集めてみてわかったのが、不可能という言葉。とにかく集められるだけ集めてみて「彼女」の本棚を作ってみました。そんな本たちなので、「特別展示」ということにして、非売品にしてみました。だからいつまでもなくならないので、アメリカ村店にお立ち寄りの節にはのぞいていってやっておくんなまし。
この本達は、彼女の頭ん中、思考などもわかりますが、なんといってもこの100冊、作者の頭ん中なんですね。ミステリ、精神世界、コメディ、宇宙論などなど、この100冊(約だけど)を読んでみて、「涼宮ハルヒ」の世界に近づいてみませんか。
来年2月の「涼宮ハルヒの消失」の映画公開も控えて、また盛り上がりを見せるハルヒ世界。今後のハルヒ世界のヒントにもなるかもです。
2冊ほど「宇宙の言語で書かれた」というのがリストアップされてるけど、そりゃ無理だわ。



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by manga_do | 2009-12-11 16:02 | アセンスアメリカ村店 | Comments(1)

ODC Illust Exhibition開催中!

c0203277_14332310.jpg大阪デザイナー専門学校のイラストレーション学科とコンピューターグラフィックス学科とマンガ学科の在校生、卒業生によるイラスト展を
アメリカ村店3Fで12/7~12/13の午前10時から午後10時まで開催しております。
作品点数57点が学外に飛び出てアメリカ村にやってきました。ジャンルも多岐にわたり、学生さんたちの新しい発想が作品作品に溢れています。ぜひこの機会にご来場くださいませ。

アセンスアメリカ村店3Fは、未来のマンガ家、マンガ家を目指す人を応援しています。今回はその企画展の第一回目となります。来年以降も展覧会などのイベントを企画しておりますのでお楽しみにしておいてください。

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   マンガ売り場に
突如ギャラリーが出来た!


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   作品と距離が近いのでじっくりご覧いただけますよ。


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   皆さまの応援メッセージも大募集じゃ!!!!
by manga_do | 2009-12-08 15:27 | アセンスアメリカ村店 | Comments(0)