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アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

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オールスターキャストでお送りする

c0203277_19462639.jpg萌え男子がたり
(52人の人気漫画家・ブックマン社・1260円)


萌えという言葉が浸透しだしてかなり経ちますが、皆さんそれぞれの萌えのポイントは違うわけで、なんなら十人十色が正解だと感じる今日この頃でして。みなさんはどんな萌えポイントをお持ちでしょうか?そんな萌えポイントを、なんと52個も集めたのが本書です。そして、ただの52個ではなく、当代きっての人気漫画家52人が密かに、おおっぴら、熟考の末ひねりだした各々の萌えポイントをカラーイラストつきと解説付で完全網羅ッス。しかもしかも、この面子たち、「オーシャンズ11」以来のビッグキャスティングで、よくもこんな面子集められたよねと嘆息するは必定であります。この方々、本当に「激」忙しい方ばかりなのに、よくもカラーページ1枚と1200字の解説の仕事請けたよねと感心しまくりです。これも萌えのなせる業かと思えば当たり前かとも感じます。
この方々の作風にも反映しているのかなと思いたいのですが、中には「スゴイ、こんな萌えポイント持ってるよ、この人!!」っていうのもあるんです。まずは、南国ばななの「一重まぶた男子」。これはフェチに近いのではないでしょうか。しかも、地味であればあるほどよいというオマケ付。次に河内遥の「ボコられ男子」えすとえむの「スキあり男子」。この二つはヘタレを主眼においているので、なんとなく分かるのですが、またスゴイヘタレ見つけましたねと、やはり感心しまくりです。52人の解説がまた良くて、なぜそうなのかは勿論、こういうシチュエーションで、こういう性格の子で、こういうリアクションなのよ、この子は、てな具合です。妄想が、妄想が激しすぎるんですけど、この人たち。私が個人的に好きな萌えは、中村明日美子の「非オシャレ眼鏡男子」です。そのタイトルだけでも、え?と引っかかるのですが、この方、もしかしてホンモノ?と見紛うばかりのコメントです。掻い摘んでいうと、オシャレをするな、オシャレに目覚めるな、オシャレをしてうっかり自分の魅力を引き出すな、などなど。眼鏡とオシャレを結びつけるな、そのままでいてということでしょうか。この先生、ガチの萌えポイント出しちゃったよというよりも、これこそ真の萌えなのではないでしょうか。これだけ一線級の4番打者みたいな漫画家たちが、いつもの作品には載ってない萌えを出し合う企画を本にしたブックマンは本当に
エライ!!
これだけの萌えが結集した本なのですが、すべての萌えを要約すると「男子」はスバラシイということでしょうか。男子バンザイ、萌えバンザイ、そんな先生方もっとバンザイ。
by manga_do | 2009-10-30 20:48 | マンガ紹介 | Comments(0)

この子、カワイ過ぎます。

c0203277_21171382.jpgテラオ
①(以下続刊)
(近藤るるる・エンターブレイン・609円)


週刊ファミ通に連載されている、近藤るるるの最新作です。近藤るるると言えば、「たかまれ!タカマル」などの作品で有名ですが、今回の新作ははっきりいってかわいすぎる。テラオと言うのは南の島に住んでいるロボットなのですが、小学校に通っていたり、空を飛んだり、「次世代○○」だったりと、とかくミステリアスな部分が多く、この南の島の小学校に赴任してきた教師、石原先生も戸惑いっぱなしなのです。そこの小学校に通っている生徒も島民も個性豊か人々で、このテラオに疑問を抱かずに仲良く生活しています。ただこのテラオ、次世代○○なので口にゲームのソフトを入れると・・・。何じゃコレのパラレルワールドですが、細かいゲームネタ多数で、あのマニアックなゲームもネタにされてたりして、これこそファミ通に載っていて欲しかったと思える作品です。それでいて、キャラはかわいいしで究極のマンガに入れても良いんじゃね?
by manga_do | 2009-10-29 10:15 | マンガ紹介 | Comments(0)

ホンマはこんなんやったかも

c0203277_13421325.jpg吉宗が嗤う(わらう)
①(以下続刊)
(坂辺周一・リイド社・550円)


昨今の「歴史ブーム」を皆様いかがお過ごしでしょうか?戦国武将のお墓参りやゆかりの地を訪れるツアーなど、歴史上の人物を身近に感じる遊びが流行っていますね。私も城跡めぐりとかしてみたいものです。では、その歴史上の人物たちはどんな風体で、どんな性格で、どんな人物だったのでしょうか、気になりますね。ただ、ちょっと我々の側で良いように虚像化しているのも確かではないでしょうか。この本に出てくる「徳川吉宗」公はどんな人となりだったか、ページを開く前に想像してみたのですが、やはり「暴れん坊将軍」のイメージが強いですね。他には居丈夫で色黒、文武両道、質素倹約など徳川将軍の中でも名君中の名君と称えられています。ですが、意外と知られていないのが、四男坊であるということです。しかも、母親は武家の出ではなく、侍女から側室になって、吉宗を生んだあとは吉宗と離れ離れに暮らしていて、吉宗が6歳になるまで養子に出されていたということです。
そこにサスペンス漫画を描かせたら、人間の黒すぎる部分を描きすぎるといわれた坂辺周一がその「吉宗」の奥底にある「黒」の部分を描いた作品が本作です。三男坊の母親の妬み、父である殿様の蔑みなど、その後名君といわれる男のダークな部分が形成されるときに、これ以上ヒン曲がる要素がないというほど、いやらしく、汚く描かれています。本当のところはよくわかりませんし、確かめようもありませんが、そのような少年時代を過ごした人間が将軍になるには、運だけでは到底足らないというのは想像に難くありません。和歌山城に行って、その人となりの欠片を見に行くのもいいかもしれませんね。
by manga_do | 2009-10-28 12:39 | マンガ紹介 | Comments(0)

あら、もう終わりそう

c0203277_1401282.jpgジパング
(42巻・以下続刊・モーニング連載中)
(かわぐちかいじ・講談社・560円)


しばらく読んでないうちに(20巻ほど)、えらいドッチャリお話が進んでいて、「あ~、○○が○○だわ~」「あ~、○○、○○○○たわ~」「あ!あれ?○○どないなったの~」てな具合に(まったくわかりませんが)久しぶりのジパングはクライマックスを迎えていました。現代日本の海上自衛隊の最新イージス護衛艦「みらい」が太平洋戦争中の日本にタイムスリップしてしまい、その後の歴史を知っているものとその後の歴史を知らぬものとの間に、異星人との遭遇にも似た本質的な溝が生まれてしまい、それを埋めることを使命としてしまった男たちのお話です。最初はSFチックなお話しか戦争オタク的なお話に終始するのかと思いきや、使命感というのは時に国や思想、価値観の違いでこうも残酷な結果をもたらすのかと思い知らされるのことになってきました。そこには戦後という"未来”から来たということは関係なく、人は何のために戦うのか、何のために命を投げ出すのかの根源的なところに行き着いてしまいます。多くの犠牲の元に立つ現代の日本を根本的に見直すためにも、あの時、あの時代に何が起きて、人はどのようにしてその「歴史」を作っていったのか、この漫画を通して考えてみてもいいのではないでしょうか。それがこれからの「未来」に対する我々の使命なのかもしれません。私は歴史を知っているから、当時の人々の行動を「悪」だと決め付ける無責任な行動はできません。その時、そこにいなかったのに文句を言うのは簡単だからです。ただ、かわぐちかいじが「ジパング」「みらい」に託した思いは、それを承知で人の熱い信念みたいなものを描いてみたかったのかも知れません。自分の大切な人や大切なものを守るために、自分は何ができるのか、戦争という全てをぶち壊す人間最悪の所業を前に人は結果的に悪なのか善なのか、思い知らされる作品です。
by manga_do | 2009-10-27 10:29 | マンガ紹介 | Comments(0)

オタクのエリート

c0203277_13165074.jpgOTACOOL
~WORLDWIDE OTAKU ROOMS~
世界のオタク部屋大集合

(コトブキヤ発行、新紀元社発売・1575円)


いまや世界共通語となった「オタク」、その底辺の広がり、浸透の仕方を改めて再確認させられる1冊です。タイトル通り、世界のオタクお宅訪問なのですが、いや~半端ではないですね、この人たち。フィギュアが部屋の壁にビッシリってのは当たり前、そのフィギュアも確実に普通のルートで買ってないですよね?って代物ばかり。さらに大きさもフィギュアのレベルではなくホンモノ?って感じで、その陳列も植物鑑賞用の棚やIKEA商品を使っていたりと、なにやら命賭けてませんかね、この方々。とは言っても、世界の方々は、オタク専用の部屋を作っているのかなと思えるほど趣味と生活を切り離したライフスタイルを送っているように見えました。大好きだけど、趣味は趣味といった感じに。そんな毎日が本当に送られるならどんなに幸せな毎日でありますか・・。それと最後に意地悪な目線ですいませんが、この世界のオタクの方々は、もしかしてほとんど日本在住の方ではないでしょうか?
by manga_do | 2009-10-26 11:23 | マンガの潮流 | Comments(0)

バカじゃないけど、ちょっとバカ

c0203277_1055175.jpgバカ男子
(清野とおる・イーストプレス・1260円)


小さいときの体験を漫画にしたり、小説にしたりする作品は多いですが、たいてい創作だったり、自分の子供時代を題材にして一部フィクションが混ざっていたりする風潮の中で、「完全実話」というお話は珍しくあり、改めて真実のすごさを再認識させられた作品でした。とにかく、バカ。というよりも、こんなにバカなことをやったり、周りで起こることが日常茶飯事すぎることに本当に羨ましく思いました。花火をしていてお寺の木に燃え移った話や裸でウロウロしている変態のオジサンの話などは創作ではなかなか作りこめない話が多く、自分に置き換えてもなかなかここまでの一大事はなかったのではと本当に羨ましく思いました。子供時代のバカな話というのは楽しい思い出ですが、こんな体験ばっかりしてたら、ネジが緩んでしまうこと必定です。
by manga_do | 2009-10-25 11:12 | マンガ紹介 | Comments(0)

江戸川マニア

c0203277_12493995.jpg芋虫
(江戸川乱歩作、丸尾末広画・エンターブレイン・1260円)


マンガを売る側の人間として、胸がモクモクしてくる本に出会えることが醍醐味では?と感じることがよくあるのですが、まさにそれを体現しちゃった本が出ましたね。題材は江戸川乱歩の「芋虫」なのですが、丸尾ワールドが加わると、こんなにもある意味ファンタジーなお話が、おぞましいぐらいリアリティあふれるお話になるのかなと感心しきりです。時は日露戦争後、戦場で負傷し、両手両足を失い、喋ることも聞くこともできなくなった男と献身的に世話をする妻との壊れゆくお互いを見つめるお話です。
タイトルの芋虫が表すごとく、グロテスクでもあり、人間のひん曲った感情がコマから飛び出してきそうだ。この本が戦時中発禁処分を受けたというのも何か納得する気はするが、人間の知の果て、表現方法としての文学というところからみれば、江戸川乱歩の人を芋虫にしてしまう構成力と丸尾末広の芋虫世界の表現力はもう昇華してしまってるのではと感じてしまう。おどろおどろしさが際立つようにみえるのだが、その向こうにある人の本来備わっているおどろどろしさの方が真に入ってくるようで、見えなくてもいいものが見えてしまった感じですね。
by manga_do | 2009-10-24 13:30 | マンガ紹介 | Comments(0)

なるか、アニメ化!

c0203277_1247713.jpg聖☆おにいさん
④(以下続刊・モーニング2にて連載中)
(中村光・講談社・580円)


7か月ぶりを久しぶりと呼ぶのか難しいところだけど、とりあえずお帰りなさい。待ってましたよ最新刊。こんなに次の巻を待ち遠しく思ったのはいつ以来でしょうか。ワンピース?ドラゴンボール?キン肉マン?ガラスの仮面(あ、これガチだわ)。そんな期待とモニョモニョが織り交ざった発売日前の木曜日の朝。「モーニング」に「聖☆おにいさん」出張連載の文字。もう「モーニング2」から移籍してしまったのかという思いより、発売日前日に「聖☆おにいさん」のふたりを見かけてしまって、うれしやらの複雑な気持ちで、まるで運動会の前日練習を見てちょっとこっぱずかしい気持ちになった感情に似てますね。ところで、アニメ化とかはしないのでしょうかね。なんか動いてる二人も見てみたい気がしますね。
by manga_do | 2009-10-23 13:13 | マンガ紹介 | Comments(0)

画太郎先生

c0203277_1493832.jpg画太郎先生だあ~い好き
(漫☆画太郎・秋田書店・700円)


最近、「珍遊記」の復刻など長編作品が忙しかった漫☆画太郎先生の久しぶりの短編連作集です。月刊少年チャンピオンなどの連載をまとめたものなのですが、画太郎先生ワールド激進化してます。9年程前に似たようなタイトル「画太郎先生ありがとう~いつもおもしろい漫画を描いてくれて・・~」という作品があったのですが、それと見間違うばかりの同じ展開、似たような爆発オチ。最高です。また10年後に同じような漫画を描いてください。永ちゃん以上にブレテないッス。
by manga_do | 2009-10-21 14:31 | マンガ紹介 | Comments(0)

秋なのにヒヤっとするホラーいかがですか

c0203277_1827269.jpgりんたとさじ
(ネムキ連載中)
(オガツカカヅオ・朝日新聞社出版・609円)


ちょっと“変わった”バイトをしている「リン太」とその彼女「さじ」が巻き込まれる、不思議すぎる不条理ホラーを描いた作品。本当にコワイです、この作品。ウソかまことか、現実か夢なのか、はたまた怖いのか怖くないのか、わからなくなってしまうというのが読後の感想です。二人の推理小説的な謎解き話の展開ではなく、見たものを疑う、その対極にある直感を信じるというギリギリの脳の回転が心地良く、毎話毎話あっと驚かせてくれます。みなさん、怖いお話信じますか。私はドンドン本当になっていきそうであまり信じたくありません。もっというと、この今の世界が偽りで、本当はもういない人間なのかもしれませんしね。って書いてて怖くなってしまいました。こんなに怖いんやったら読むんじゃなかったよ~。
by manga_do | 2009-10-20 10:37 | マンガ紹介 | Comments(1)