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アメ村マンガ研究所

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ついにその時が来たり!

c0203277_2193846.jpgc0203277_21121783.jpgスポーツポン
①~⑤巻(④、⑤巻同時発売で完結)
(吉田戦車・小学館・④巻800円、⑤巻900円)

このブログはこの方の本を紹介するために立ち上げた・・・すいません興奮気味で公私混同してしまいました。
吉田戦車大将軍先生のスピリッツに連載していた、スポーツを題材にした4コママンガがこの度ワールドカップと北京オリンピックも終わり、スポーツの祭典の終幕(2つとも結構前だったような気がする)と共に華々しくも、ひっそりと終わってしまいました。同時期にビックコミックに連載していた「風呂マンガ」と共に、かなりニッチなネタで笑わせていただいた日々を思い出しますと、思い浮かぶのは電車の中で読んで、笑いを我慢する日々のみです。「スポーツポン」と「風呂マンガ」、このタイトルでどんなお話が拡がるのか興味をもたれた諸兄も多いと思います。ハッキリ言って吉田先生、出落ちで笑い取れてるッス。これで中身読んじゃいなよ、しちゃったりしたら、ビクトリーッス。
⑤巻の巻末には自戒とも自虐とも取れる、巻末マンガついてます。あ、それと「伝染るんです」実写化とアニメDVD2巻目発売おめでとうございます。そして、現在連載中の「ひらけ相合傘」も最高ッス。恋だの愛だのレモンパイのようなスッパ甘さッス。

by manga_do | 2009-09-30 21:50 | マンガ紹介 | Comments(0)

“犬公方”と呼ばれた、女将軍

c0203277_15153991.gif大奥
①~⑤巻(月刊メロディに隔月連載中)
(よしながふみ・白泉社・650円)


ここ3巻ほど年末に発売されていて、年末の風物詩化されていた「大奥」ですが、初秋のなんともまったりとしたよい季節に最新刊5巻が発売されました。では、まずはあらすじから。男性だけが罹る謎の疫病の影響で、日本全国の男性が激減してしまい、男女の立場が逆転してしまった世界のお話です。そんなわけで天下の江戸幕府の将軍も女性、大奥は全て男性という、男の私にはちっとも羨ましくない世界です。「女将軍」が子を生すときには、男大奥から「嫁」を貰う図式です。5巻目でわかっているのですが、この簡単な図式が中々難しい。お姑さんが男で、側室も男で、幕府の偉いさんは女で、跡継ぎも女で・・・・う~ん、やはりまだ混乱します。
今回の5巻目は「生類憐みの令」、犬公方でおなじみの5代将軍綱吉公を中心にお話が進んでいきます。なぜ彼女がそんな法律を作ったのか。「男女逆転世界」だから起こる女将軍の悲哀がそこにはあります。後半はあの有名な「忠臣蔵」もあって、ヨダレダラダラの展開ですよ。しかも、逆転世界ですしね。
by manga_do | 2009-09-29 16:48 | マンガ紹介 | Comments(0)

ユリイカの特集がカイジ!

c0203277_16235629.jpgユリイカ
10月号(青土社・1300円)


「詩と批評」とサブタイトルのついたこの雑誌は哲学や人文科学、思想といったカテゴリーに類する、我々書店員には愛すべき雑誌です。なんといっても、この付録偏重、ビジュアル偏重の雑誌業界にあって、ほとんど写真のページがない、しかも白黒と念の入れよう。そんなユリイカの今回の特集が「福本伸行」だ。ここ何年かコミックやアニメなどの特集を組んでいて、ここまでド~ンと掘り下げる情報量とあいまって、毎号何が来るのか、どんな先鞭をつけるのかと楽しみにしていましたが、今回は最たるものではないでしょうか。内容も映画化に合わせた特集だったり、大槻ケンヂと福本伸行との対談(!!)、それとなぜか、福本作品では異色なのに面白くて、心に残らない名作「最強伝説 黒沢」がよく誌面に踊ってたりと盛りだくさんです。「最強伝説 黒沢」を知らないチビッ子のみんなはお父さん、お母さんに聞いても無駄だから、物好きで在庫している本屋さんに行ってみようね。それと福本初期作品「いけないカッちゃん ラブストーリー」が収録されてるなど、藤原竜也ファンも納得(たぶん・・)の内容です。そんなユリイカは次号は「伊藤若冲」の特集です。う~ん、またバラバラですね。そこが真のユリイカ道なのですよね。
by manga_do | 2009-09-28 16:55 | マンガ紹介 | Comments(0)

今度の青木はROCKさ~

c0203277_1323421.jpgc0203277_13232717.jpgカノジョは嘘を愛しすぎている
①②巻同時発売
(青木琴美・小学館・
420円)

「僕は妹に恋をする」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の青木琴美先生の最新作です。
クリュードプレイという売れっ子バンドの楽曲を担当する、小笠原 秋は以前バンドがメジャーするや、バンドを脱退しバンドの全楽曲を手がける裏方に回った。そこには売れることによって、自分の曲が日常の小さなことを歌えなくなるのではないのかという不安から創作の羽を折りたくないという彼の考えがあったのかもしれない。そんな折、付き合っている売れっ子アーティスト「茉莉」への嫉妬から、町で偶然会った高校生「リコ」に一目惚れと嘘をついて交際を申し込む。リコの方もその時アキが歌っていた鼻歌が気になり、急激に好意を寄せokする。茉莉への腹いせというか断ち切るために付き合い始めた二人だが、なぜか波長が合い二人は急接近していく。アキは音楽業界や恋人の呪縛から逃げたい一心に、そんな世界とは無縁のリコに逃げ場所にも似た安らぎを求める。だけど、アキはまだ知らない、リコに特別な“声”が備わっていることを。

はい、まずは一言。早く続きが読みた~い、です。いろんなキーワードがあると思います。音楽、嘘、年齢差(アキは25歳でリコは高校生)、声。青木先生のミックス具合は絶妙です。こんなコンプレックスのある男前のキャラクターに生まれてきたかったです。少女コミック(今ではそんな括りも古いかも)を読んでいて「切なく」なるキュン感は健在ですし、それ以上に、「努力、友情、成功」では測れないもどかしさを愛するというところがあります。どうなるの?という以上に切なさはいつまで続くの?という具合にです。ナンパもどきの一目惚れという嘘から始まる二人の恋(?)に「ドはまり」です。青木先生、次回作(まだ早いですね)はコンプレックスを持ってない、眼鏡の書店員が恋に落ちる話を・・・無理ですね。ハイ
by manga_do | 2009-09-27 14:19 | マンガ紹介 | Comments(0)

君届(きみとど)

c0203277_8133431.jpg君に届け
①~⑨(別冊マーガレット連載中)
(椎名軽穂・集英社・420円)


いきなりですが、秋からアニメ化と聞いてワクワクしていたのですが、関西地区は12月21日かららしいです。来月から始まると思っていたので本当にがっかりです。しかも「I.G」が手掛けると聞いていただけに。放映してくれるだけましということですかね。うん、そうですね。なんか明るくなってきました。ありがとうございます。ん・・誰に対して?
さておき、休載していた連載も再開して益々モードの「君届」ですが、こんなにハマるのはなぜかしらと考えていました。1つは少女コミックにありがちな登場人物の多さが苦にならないし、キャラ立ちまくりだというところですかね。なんか「ビバリーヒルズホニャララ」なテイストを感じます。しかも、1巻目のああ、少女コミックにあるよね、こんなお話。という感じを裏切ってくれたこともあると思います。アニメ化も楽しみですが、連載も楽しみでげすね。
by manga_do | 2009-09-26 08:26 | マンガ紹介 | Comments(0)

ドストエフスキー先生おはようございます!

c0203277_812667.jpg罪と罰
①~⑥現在連載中
(落合尚之・双葉社・630円)


結構今更ながらの感のあるコミックを紹介します。ドストエフスキーの「罪と罰」を現代の日本に当てはめている作品。現在ひきこもり中の主人公「裁弥勒(たちみろく)」が街で見かけた援助交際のグループに、一方的な憎悪を募らせ、彼女たちを排除しようとするお話。自分の境遇が社会のせい、周りのせいと勝手に解釈し、そのはけ口を弱者の悪事に対しての暴力という形で満足させる。ドストエフスキーの時代と現代とはあまり違いがなく、結局のところ小さなヒロイズムと独善的な価値観がこのような人間、社会を生んでいるのではと考えさせられます。現在6巻まで刊行しているのですが、主人公の価値観の崩壊と犯罪を犯したことへの否定をする抵抗が相まって、原作云々、社会云々ではなく、嫌悪感を覚える同調感を感じます。それは私自身にもある感情だから嫌悪するのかもしれません。読後の爽快感はオススメできませんが、惹き込まれるのは確かです。
by manga_do | 2009-09-25 08:28 | マンガ紹介 | Comments(0)

新章突入!!

c0203277_19574611.gifヴィンランド・サガ
(幸村誠・講談社・600円)


本日の目玉は何といってもこれではないでしょうか。ヴィンランド・サガ8巻ッス。
時は11世紀の北欧でヴァイキングのお話です。父の仇を討つために父の敵とともにヴァイキングとして成長していく主人公「トルフィン」が望むものは、父の敵「アシェラッド」との決闘。その望みをかなえるためトルフィンは手柄を立てて、その場に臨むのですが・・まあそう簡単にもいかず、その機会をうかがっているといったところでしょうか。これだけならただの仇打ちマンガ(そんなカテゴリーはないのですが)になってしまうのですが、そこには当時の「暗黒時代」と呼ばれた中世ヨーロッパとヴァイキングという非情の掟と血の権力争いが相まって、昔からヴァイキングの世界を知っているような「疑似」感を感じます。で、本日の本題(う~んようやくかい)。そのヴィンランド・サガが急展開なのです。幸村誠という方は本当に一筋縄ではいかない御仁で、7巻まで続いていた、ともすれば「お約束の流れ」「安心の展開」というのを、バッチ~!!と8巻目で断ち切ってしまわれました。8巻読んでいて「エ~、エッ、エ~」連発です。こんな感じがマンガに出るのがたまりません。2食分おいしく頂けますね。どんな急展開か気になります?そうでしょうそうでしょう。私は家に帰ってもう一度読んで、話を知っているのに「ワー、キャー」いうことにします。きゃ
by manga_do | 2009-09-23 21:37 | マンガ紹介 | Comments(0)

名プロデューサー

c0203277_1045770.jpg さようなら、と君は手を振った
(原作木原音瀬・深井結己・蒼竜社・630円)


木原音瀬アンソロジーコミックス「ergo」からの単行本化第4弾です。高校生の夏に落ちた、誠一と啓介が10年ぶりに再会する。その時に駆け落ちの約束をしたのを後ろめたく感じながらも、また接近する2人。どこまでも無償の愛を貫く啓介とその気持ちに気づきながらも素直になれずに啓介を傷つける誠一。今回のお話はBLですが、このなかなか交わらない気持ちに、ヤキモキした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。特に同性同士の恋ということもあり、届かない思い、環境などによって、相手を思いやる気持ちと傷つけてしまう気持ちがオモテウラのごとく同居してしまっていることがあるのかもしれませんね。そして、激しく傷つけられる方が相手を許すのではなく、それも含めて愛することの偉大さを知らされました。帯には「大人の恋愛小説」と書いていましたが、友達、親友、恋人、夫婦、一切を超えた存在を愛すことができたときに、こんな気持ちになれのではと感じました。いい話ですし、性表現だけがクローズアップされがちなジャンルですが、感激の涙以上のものが流れた気がします。
木原音瀬先生は4年ぐらい前に蒼竜社から「Holly Novels」を立ち上げ、専属作家として1レーベル1作家となって、イラストの作家を木原先生が指定して、いわゆるセルフプロデュースのような形でこのBL業界に新風を吹き込みました。第一弾「ROSE GARDEN」が出た時は正直「大丈夫かな?」と思いましたが、その後定期的に刊行していき、ヒット作も登場したことによって今では「Holly Novels」の棚がいろいろな書店さんである状態です。ヒットの秘訣はあきらめなかった(勝算があったのだと思います)ことと1から自分で作っていけたことなのではないでしょうか。このモデルケースは、よそが中々マネできることではなく、木原先生と先生の作品ならイラストを描いてもよいという人望がなければ成功しなかったかもしれません。最近はほかのレーベルの仕事が増えてきて、「Holly Novels」の作品があまり出ていない感じがしますが、現在のコミック刊行でも充分読者には満足いただけるクオリティですしね。
by manga_do | 2009-09-22 12:39 | マンガ紹介 | Comments(0)

ブルボン小林さんです。

c0203277_12343228.jpg ゲームホニャララ
(ブルボン小林・エンターブレイン・1260円)


芥川賞作家長嶋有が「なるべく取材せず、洞察を頼りに」をモットーのコラムリスト、ブルボン小林という別名義でゲーム雑誌「週刊ファミ通」で連載しているものをまとめたものです。小林先生の洞察の鋭さというか、ゲームという虚構の世界に現実感というか所帯じみた考えを持ってくるかと思えば、ゲームのリアリティに一抹の作り物感を求めてしまう彼のゲーム「フリーク」っぷりが今までのゲーム本とは違い、旨味を加えた作品に仕上がっている感じがします。たとえば、「マッピー」は泥棒か警官か?と書かれた一節があります。はっきりいって考えたことはないです。アイテムを集めていたから、泥棒?答えは泥棒ネコから盗品を取り返す警官ネズミなのです。彼の文章は、批評的なうがった見方のゲーム観という捉え方をされるかもしれませんが、本当のゲーム好き、ゲームという蜜の花を眺めたいと感じながらまわりを飛びながら「ウンウン」と頷いている趣向を感じました。下手したら、ゲームを買っても箱から出さずに、その世界を箱のウラの説明でだけで考えているかもしれません。私も昔、攻略本を買ってソフトを買っていなかった時代がありました。まあ、それはさておき。あと、「ストⅡ」について書かれていたところも面白い。オープニングの画面が一枚もの絵みたいな画面で、男達がまさに殴りあっているシーンがまさに「ストリート」「ファイト」だということを述べていた。そして、ゲーム本篇になると、銭湯や涅槃像前などどこがストリートだ、てな具合です。物事は1方向ではなく、うがった見方も、見ないという方向もすべてそれぞれの見方になります。ましてやこれほどまで大きな世界を見せてくれるゲームの世界はまさに無限大なのかもしれません。久しぶりに何かゲームをしてみたくなりました。いやいや、何したいか考えるだけにしておきましょう。小林先生の同時発売本で、これもゲームエッセイの「ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ」(ちくま文庫・840円)もございます。
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by manga_do | 2009-09-21 13:43 | マンガ紹介 | Comments(0)

週刊ヤングジャンプ マンガ持込大会開催!!

c0203277_1643367.jpg「club MIA」という漫画家やイラストレーター志望を応援し、育てていくことを推し進めている関西在住の団体があるのですが、今回「週刊ヤングジャンプ」のマンガ持込大会があるということを聞きつけ、日頃懇意にしている「club MIA」さんに特別に許可をいただいて持込大会をのぞかせてもらえるようになりました。
大阪デザイナー専門学校さんで9/19,20の2日間で開催されているのですが、本当に本当に緊張しまくりでした。ちなみに緊張したのは、ただ見学に来て、漫画を描いているわけでもない私がしてしまいました。マンガの持ち込みという、話には聞いていたり、最近では「バクマン」などでも描かれていたりする現場に立っている。しかも、そこから飛び出す編集者と漫画家のマンガを通してのバチバチバトル。そこには一切の建前も妥協のない世界、そのマンガが面白いか面白くないか、良いか悪いかだけの世界。はっきり言ったりすることもありますし、自分の世界を覆されるような厳しいこともおっしゃっていましたが、そこから逃げないからこそ、そこを渡るからこその作品というのは我々が普段目にしたり、読んでいる面白い作品になるのだなと考えれば本当に納得です。私の勝手なイメージですが、編集者の方がマンガを読んで「アカン、ダメや、やり直しや」(一応関西人イメージで)などと言ってむげにも門前払いするのではと思っていたのですが、実際は作品をスミからスミまで、1コマたりとも漏らさずに読んでいたのが印象的でした。まあ、当たり前といえば当たり前なのですが。それと漫画家のその作品に対する思いやこういう方法、考え方もあるのではというアドバイスにも似たお話が印象的でした。そしてなんといっても、5~10分ぐらいで終わるのかなと思っていたのですが、な、なんと30分以上も1人に時間をかけてそれを2日間もやるなんて・・、仕事以上の、仕事の先、何か使命みたいなものを感じました。漫画家も一生懸命、何度も何度もやり直したり、考えなおしたりして真剣に取り組んでいます。そして、それと同じくらい編集者の方たちも真剣なのだなと感じましたし、そのぶつかりがなければ絶対良いものは生まれないのだと思います。漫画家を職業としたい人間、マンガを作ることを職業としている人間、その出来あがったマンガを売る人間。その3者の強烈な温度差を感じてしまいました。のうのうとマンガを売っている人間としては、今日ほど恥ずかしい日はありませんでした。漫画家と編集者がひねりにひねり出して、血で漫画を描いている作品を我々書店員が売っている。今日、マンガが生まれる現場の一部を見せていただいて、1冊の重みをひしひしと感じました。

「ブログに載せたいので写真いいすか?」というお邪魔虫のしょうもない頼みを聞いていただいた、週刊ヤングジャンプの編集者の方、本当にいいものを見せていただきありがとうございました。「club MIA」「大阪デザイナー専門学校」にも大変感謝しております、ありがとうございました。そして、緊張の面持ちで待っていたところを写真撮ったり、ウロウロしていたりと今回の参加者の方にはご迷惑をおかけました。ヤンジャンに掲載された暁には、アセンスアメリカ村店でサイン会や個展をしていただけませんか?
うん、うん、なんて厚かましいんでしょう。ちなみに写真は若干どころか、かなり緊張して撮ったのでヘタクソという以前に震えています。
by manga_do | 2009-09-19 16:19 | マンガ紹介 | Comments(1)