椿荘101号室
①
(WEBコミックEDENにて連載中)
(ウラモトユウコ・マッグガーデン・600円)
<あらすじ>
「別れてくれ」
自分の人生は彼のものと思った。彼に「永久就職」出来ると思った幸せの日々が、この一言で崩れ落ちる。春子は途方にくれ、不動産屋に3万円だけ握り締め部屋を借りに行くのだが・・。そこで紹介(あてがわれた?)されたアパートが「椿荘」。そこに住む個性的すぎる住人たち。春子の幸せは何処に?
アパートというマンガではよく使われるロケ地。そこに住む個性的な住人とのお話というのもよくある題材。しかし、このマンガはそれが分かっているのに面白い。作者の並々ならぬ「アパート」への想い。最初のページに地図があったりして、そのアパート、部屋割りが織り成す不思議空間が作者にとってはたまらないのでしょう。それがよく伝わってきます。そして、住人の個性もあまりにも不条理でなく、なのに普通っぽい、現代っぽいというのが逆にその個性の深みというかリアリティを盛り上げています。
主人公春子のダメダメっぷりもこれからのお話の七転八倒を期待させてくれます。意外と男女関係なく全方位マンガというのも、ヒットの予感を感じさせてくれています。是非。