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アメ村マンガ研究所

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真造圭伍の第2弾(ぼくらのフンカ祭)

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ぼくらのフンカ祭

(真造圭伍・小学館・780円)


<あらすじ>
ある過疎化した地方都市に住む、高校生富山と桜島は毎日退屈で鬱屈だった。しかし、授業中に町一番の「山」が噴火して状況は一変する。過疎だった街は温泉が湧き、一大観光地として大都市から観光客がわんさと押し寄せる事態となった。富山君の実家も温泉が湧き、温泉宿を始めることになるのだが、肝心の富山君はその状況というか「好景気」についていけず、噴火前より鬱屈としていた。友人の桜島くんは好景気にわく町のノリについていこうと必死になっていた。ある日、姉の大学に荷物を届けた時に、ひょんなことから大学の学祭の名前を考えてくれないかと言われる。そこで考えたのが「フンカ祭」。彼ら2人の青春が今始まる。

「森山中教習所」でデヴュー作ながら、面白すぎる作品を飛びたたさせた真造圭伍の最新作は「青春グラフィティー」。

前作にも感じていたことなんですが、ゆったりとした時間が流れているのに、セリフとかコマからだけでなく登場人物の熱い思いが溢れている描き方ができる人です。今回も青年誌ならではの情報量の多いセリフや展開なのに、決して主人公高校生2人のペースは崩さない。むしろ、言いたいこと、考えていることを読み手が補っているような錯覚を受けます。

青春グラフィティーって書きましたが、青春って言葉とか行動とかじゃなくて、結局、自分や仲間がいる「時間」なんですね。作者も友情を描きたかったって書いているとおり、設定はともかく、友情とか青春とかは不変で、どんなところでも花開くようになっている。だから、笑っていられる。だから、苦しくても楽しい。

明日に良いものが残る、明後日でも残ってる漫画が読めました。

短篇集「台風の日」(小学館・650円)も同時発売です。

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by manga_do | 2012-08-01 00:00 | マンガ紹介 | Comments(0)
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