メタ・バロンの一族
(上巻)
(アレハンドロ・ホドロフスキー・フアン・ヒメネス・原正人・小学館集英社プロダクション・3,150円)
<あらすじ>
あの伝説的フレンチコミック『アンカル』の名作スピンオフシリーズ!!
ホドロフスキー×ヒメネスのコンビがおくる壮大なスペース・サーガ。
『アンカル』で強烈な個性を放っていた宇宙最強の男メタ・バロン。
その名は、一族に代々伝わる儀式(イニシエーション)によって脈々と受け継がれてきた。
数奇な運命に翻弄されるメタ・バロン一族の物語が、今はじまる……!
フィリドール系の辺境にある巨大惑星マルモラ。この星は、ある秘術によって貴重な大理石を運搬し、富を得ることに成功していた。惑星を統治するカスタカ一族の娘婿オトンは、かつては宇宙を股にかけた海賊だったが、今は妻エドナとともに、義父の仕事を手伝いながら、幸福な日々を送っていた。
そんなある日、オトンが引き起こした事故により、帝国商人たちに秘術のことがばれてしまう。やがて戦争が勃発し、マルモラは滅亡。生き残ったオトンは、一命を得る代わりに生殖能力を失うが、彼の前に現れた魔女の力で、一人の息子を得る。だが、驚くべきことにその息子アグナルは、生まれながらにして“重さのない”子どもだった……。(説明文より)