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アメ村マンガ研究所

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日曜マンガ博物館(16)ドラゴンクエスト26周年の刮目

日曜マンガ博物館
第16回


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ドラゴンクエスト26周年の刮目


1986年5月27日。この日、日本のテレビゲームの全てをひっくり返す大事件が起こった。
「ドラゴンクエスト」発売です。

当時、ゲーム少年だった私は、その後の受験戦争の初っ端も初っ端、中1の1学期の中間テストを迎える前日でした。中学入学を控えたあたりから、ゲームから離れるほうがいいのでは?と考えていて、ほとんどしていなかったのですが、ふと読んだ「ファミ通(当時ファミコン通信)」の新作紹介記事(今では考えられないくらい小さな記事でした)を読んで、日本でも本格的なRPGが発売されるのだなという「小さな感覚」でしかなかったのです。

当時RPGと言えば「ボードゲーム」が主流で、今のHPとかアイテムとかマップとかは盤上で再現されていたのです。これはこれで面白かったのですが、複数プレイ、鉛筆、ノート片手でと毎日、毎時間できるものではなかったのです。それをテレビゲームでと、最初は懐疑的だったのですが、ドンドン膨れるやってみたいという気持ち、こりゃダメだわの世界に陥ってしまいました。しかし、発売日は人生最初の「中間テスト」前日。それまでにも勉強に手がつかないのに、発売されたら・・。

気がついたら近所のおもちゃ屋に買いに行っていました。雑貨店とも言うべきおもちゃ屋で、学校指定の体操服と花火とドラクエが同じショーケースに陳列されていました。しかも、発売日であっても入荷は1個だけ。

「ドラゴンクエストください!!」

あとにも先にも、あれだけ焦って宣言したことはないと思います。もう永遠に会えなくなる好きな人にかける言葉でもあんなに高らかに言うことはないでしょう。それぐらいデカく、はっきりとしていました。おもちゃ屋のおばちゃんはそんな私を知ってか知らずか
「ドラゴン(花火の)か?」

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「いえ・・・・ゲームのドラゴンクエストです」「ああ、これか」「なんや、これおもろいんか?」今聞けば誰もが笑うけど、当時は私もさあ?としか言えませんでした。早速帰って、電源オン!10分もしないうちにトリコになったのは言うまでもありません。

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当時のファミコンの性能は今の携帯よりもだいぶと低く、まずドラクエのゲーム上に50音が全部入れられなく、限られた言葉でセリフやアイテム名を構成していたというのはあまりにも有名な話です。そんな、ドラゴンクエストには、今では当たり前のセーブ機能がなく、ドラクエもそのセーブ機能がつくのはその2年後の「Ⅲ」になるまででした。そこで、みんなは自分のメモなり、ノートに、自分のセーブの代わりになるパスワード「復活の呪文」を書いていたりしました。私は、同じくドハマリした父親がワープロで作った「復活の呪文」帳を使って楽しんでいました。先日、自分の昔の荷物を整理していたら、何かのノートに復活の呪文が挟まっていて、そこにはご丁寧に日付とプレイヤー名とレベル、復活の呪文が書けるようになっていて、日付が1986年7月14日、レベルが39で、プレイヤー名が「くわた」でした(阪神ファンなのに)。

黎明期とはいえ、当時は全てが最新鋭。不便なところも何とか自分たちの知恵と言う名の「ゲーム欲」でなんとかしていました。むしろ、最新鋭でありながら、イメージしづらいゲーム構成が自分たちの想像の翼を羽ばたかせていたのかもしれません。


迎えて、2012年夏。今年はドラクエシリーズの最新作
「ドラゴンクエストⅩ 目覚めし五つの種族 オンライン」
がWiiで8/2に発売されます。初物づくしの本作、初Wii、初オンラインなど、とにかく今できるゲームの性能を最大限に活用しています。前作から採用している装備に応じてグラフィックが変化したり、3Dバトルなどのほかに、新しい要素としてオンラインということで、色々な人とパーティーを組んで、冒険を進めたり、メッセージをやり取りしたり、武器を生成する職人システムを採用したり、自分の家を作ったりと、とにかく今面白いとされているゲームのようさが全部「ドラクエ」に詰まっています。

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究極のドラクエと進化したのはとにかく楽しみです。ですが、うん?と思ってしまうこともあります。それは「ネット利用料金」。オンライゲームでは当たり前なのですが、ドラクエはオンラインゲームにすることがそもそも目指していたことなのか?低年齢の子供も含めて、期間で利用料金を徴収しないとゲームができないということが全てのドラクエファンの総意なのか?ソフトを高いお金を出して買って、そこから利用料金を徴収する。ビジネスとしては成功かもしれませんが、じゃあしなくてもいいよと言えるほど、ドラクエは端のゲームなのか?そこを重々考えて欲しかったですね。

これでドラクエファン離れが進んでも一部のファンがどんどんやってくれて潤う。それがこれから続くドラクエ伝説の一部になって定着することは避けて欲しいですね。とにかく、ゲーム内容はむちゃくちゃ面白いだけに。

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by manga_do | 2012-07-01 00:00 | 日曜マンガ博物館 | Comments(0)
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