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アメ村マンガ研究所

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芥川賞作家の冒険(フキンシンちゃん)

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フキンシンちゃん

(長嶋有・マッグガーデン・1,260円)


<あらすじ>
「コミPO!」というマンガを描けない人でもあらかじめ決められたキャラパーツを重ねたり、吹き出しにセリフを入れたりして誰でもマンガが描けるマンガ作成ソフトがあります。それを使って、芥川賞作家・長嶋有がなんとマンガに初挑戦!!

女子高校生「フキ子ちゃん」はクラスの誰にも「不謹慎」だということがバレていません。でも、1人だけ、友達のミル子ちゃんには気づかれています。

小説家の漫画はやたらと細かい。

というよりもこの方が故なのでしょうか?漫画制作ソフトで考えたことを全て表現するにも、ソフトが対応できていなかったりと、どうしても本職のマンガ家のような大きな表現や細かな表現、はたまた魅せる表現というところに大きな制約が加わるはずなのに、この長嶋有はそこを逆手にとり時には台詞劇、時にはSF、不条理といった具合に上手くそのへんをカバーしています。

この作品の一番の驚きは、ボーダレス。小説家がマンガを描き、漫画家が小説を書く時代になっていき、より創作という部分での広がりと進化と深化が進むのではないかと思います。今まではそのへんは合作、コラボレーションという表現になっていたのですが、これからはいろいろなツール駆使して一人が全てを発信していく時代になっていくのかもしれません。長嶋さん、自分で小説を書いたものを自分で装丁して、自分で挿絵と表紙を描くというのはどうでしょうか?自費出版ならぬ、自己出版です。・・・ダメか。
by manga_do | 2012-04-23 00:00 | マンガ紹介 | Comments(0)
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