ブログトップ | ログイン

アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

日曜マンガ博物館(6)長~いマンガを科学する

日曜マンガ博物館
第6回


c0203277_2049397.gif


長~いマンガを科学する

よくお客様からの問い合わせで、「20巻ぐらいで完結していて面白いマンガはありますか?」ということを聞かれることがあります。ですが、これが意外と難題なのです。連載が始まったばかりで、1巻2巻3巻とまだまだ手の届く範囲というのはよくあるのですが、「完結」となると今は「浦沢直樹」作品ぐらいしか思いつかないぐらい、今の漫画は長編化しています。もちろん、1冊で終わっているものや短編での良作も数多あるのですが、20巻ぐらいのボリュームで、面白くて完結している。逆を返すと、20巻まで行って面白くて読者から支持されているんだったら、もっと続けようよといった具合にドンドン長編化します。では、読者はどこまで長編化に心躍り、虜になっているのか、100巻以上の刊行された作品を挙げてみましょう。

1位「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治・179巻・1976年連載開始)
2位「ゴルゴ13」(さいとうたかを・164巻・1968年連載開始)
3位「クッキングパパ」(うえやまとち・118巻・1985年連載開始)
4位「ミナミの帝王」(原作:天王寺大 作画:郷力也・114巻・1992年連載開始)
5位「弐十手物語」(原作:小池一夫 漫画:神江里見・110巻(完結、新シリーズ含まず)・1978年連載開始)
6位「美味しんぼ」(原作:雁屋哲 作画:花咲アキラ・108巻・1983年連載開始)
7位「静かなるドン」(新田たつお・102巻・1989年連載開始)


注意)条件付きながら、100巻以上に達している作品。

・「ドカベン」シリーズ(水島新司・シリーズ総巻数170巻・1972年連載開始)
・「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ(荒木飛呂彦・シリーズ総巻数106巻・1987年連載開始)
・「グラップラー刃牙」シリーズ(板垣恵介・シリーズ総巻数105巻・1991年連載開始)


                                            (いずれも2012年4月21日現在)


そしてこれにもうすぐ「はじめの一歩(99巻)」と「あぶさん(99巻)」が加わります。

とにかくナガイ

そして、全部濃い。さらに、全部まだ連載中というのが恐ろしいです。作者が存命な限り作品が続くというチキンレースの様相を呈しております。

改めてマンガの力みたいなものを感じさせる作品ですね。パワフルな作者がいて、それを追っかける読者がいる。こんな素晴らしいことはないですね。永遠に、本当永遠に続けて欲しいものです。

番外編ですが、1973年から連載しているのに、単行本がまだ1冊しか出ていない作品があります。
その名は

「赤兵衛」
c0203277_2201693.jpg


ご存知黒鉄ヒロシの元祖ナンセンスギャグ漫画です。38年間も連載していて1巻だけ、しかも選集という形での1冊です。なぜなんでしょうか?今もビッグコミック誌とビッグコミックオリジナル誌で連載中です。あまりにもナンセンスすぎるからでしょうか?もし単行本を定期的に刊行していたら、37,8巻にはなっていたのではないでしょうか?これも立派な長編です。

では、最後に小説の世界に目を向けてみましょうか。日本で刊行されている小説で一番長いシリーズは「宇宙英雄ペリー・ローダン」です。1961年から開始しているドイツのSF小説です。

な、なんと現在423巻(!!!)

さらに、なんと1ヶ月に2冊も発売されます。秘密は総計32人もの作家がリレー形式で執筆しているからなんですって。上には上がいるもんですね。
by manga_do | 2012-04-22 00:00 | 日曜マンガ博物館 | Comments(0)
<< 芥川賞作家の冒険(フキンシンちゃん) 大友のスベテが見たい(GENGA) >>