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アメ村マンガ研究所

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白黒ついちゃうの?(軍鶏)

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軍鶏

(27)

(イブニング連載中)
(たなか亜希夫・講談社・570円)



<あらすじ>
グランドクロスも頂上決戦を残すのみ。そう、トーマとリョウの戦い。トーマがテレビで見たリョウに心奪われ、トップバレエダンサーだった地位を捨て「闘」の世界に踏み込んできてから夢見た対戦が始まります。この戦い前に「傷」を負ったリョウにとっては、とてつもなく不利な状況。全く違う世界、人生、戦い方を歩んできた二人の深い闇はどこまで広がるのか。

この軍鶏の魅力はその画力にあるという人がいますが、それを可能にしているのはたなか亜希夫の表現力なのではないでしょうか。漫画は「静」の表現です。このそれ自体が動きを為さない媒体が、あたかも激しく、力強く拳をぶつけているように見えるし、そして時間がとてつもなく動いているかと思うと、スローモーションのように見えたりと。とにかくこの表現方法には驚かされます。

こういう動きのある作品は、すぐ読めてしまうんですが、今のどうなった?という感じでもう一度読み返したり、家でテレビ中継を見ている時に「リプレイ」がでるような感覚に似ています。そして、二人の心の葛藤をはじめとした「考え」「揺らぎ」。これほどの観客を呑み込んだ会場とは思えないほど、二人の静かな時間が流れる。

この軍鶏を読んでいるとなぜか音が静かになる。静から動へ、そして静へ。不思議です。
by manga_do | 2012-03-27 00:00 | マンガ紹介 | Comments(0)
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