ブログトップ | ログイン

アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

カネコアツシの虜に(Wet Moon)

c0203277_18393046.jpg

Wet Moon



(コミックビーム連載中)
(カネコアツシ・エンターブレイン・777円)



<あらすじ>
1960年代、龍海市(熱海のことか?)。人類が月を目指し邁進し、その途方もない「夢」が「認識」に変わろうとしていた時代。刑事佐田はある女性容疑者を追っていた。自分のミスで取り逃がした「女」を追ううちに、執念が盲信に変わり、更なる感情が芽生えつつあった。頭に負った傷がもとで、自分の意識と記憶が混濁してしまう。そして、佐田の知らないところで「秘密」が大きく蠢く。「女」は何者なのか、自分は追っているのか追われているのか。夜空の月が少しずつ大きくなっていく。

「BAMBi」「SOIL」のカネコアツシが描く、ある男の冒険活劇。60年代、日本、月面着陸、事件、逃亡者、女、刑事、陰謀、記憶、秘密。ここまでの疾走感、カネコアツシ流の娯楽作品を連載で読めるのは本当に楽しみです。テンポや時代背景、人間関係、陰謀といったところは本当に映画を観ているようなドキドキ感で、それにカネコアツシならではのインナースペースな表現が加わり、陣形が3重にも4重にも層が厚くなっています。

よく伏線を読む、拾うということで作品を読み解いてみたりするのですが、もし伏線が幾重にもあるのならば、それらはまだ安定していないどころか、何にでも大化けする要素を持っていて、どこが大元の風呂の栓なのか、特定ができない。それどころか、知らず知らずのうちに肩どころか、鼻の上まで湯船に浸かってしまって、作品にドップリ浸ってしまいます。

この作品、続きが気になるのも当たり前なのですが、映画等のメディア化はどうなのでしょうか?映画であっても、アニメであっても、ドラマであっても観てみたいのですが、絶対カネコアツシに線を引かせた作品にはして欲しいですね。メディア化が作品とはラインを引いた感じなものに「成り下がる」昨今、コミックとリンクした形でコミックでの表現を補う存在のメディアであって欲しいと思います。アニメがそれに向いているかもしれませんね。ネタは面白い、これでどこからかたっぷりとお金を引張ってこれないものでしょうかね?今夜の月に聞いてみますか。
by manga_do | 2012-02-25 00:00 | 1巻目にしてオモシロイ | Comments(0)
<< より続きが読みたくなりました(... オイオイ、月って・・(BILL... >>