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アメ村マンガ研究所

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より続きが読みたくなりました(よいこの黙示録)

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よいこの黙示録

②(未完)

(青山景・講談社・570円)



<あらすじ>
『ストロボライト』の青山景、新作!
舞台は小学校。30人のコドモと1人のオトナが巻き起こす、悪夢のようにカラフルな新宗教絵巻。

よいこ達が起こす、信仰の物語……。
神、仏、祈り、祝福、呪い、救済、現世利益、カルト、魔法少女、超常現象、動員ゲーム、集団心理、カリスマ、シャーマニズム、権謀術数……。
描ききれなかった物語を読み解くための設定資料集、『青山景WORKS』を収録。(説明文より)

2011年10月に急逝した青山景の未完作。小学生がクラスの中で始めた「宗教ごっこ」は、子供同士の人間関係とうまく絡まり合って、一人の女の子を「教祖」に仕立ててしまう。子供たちは彼らなりの事情で、ある種のシンパシーを感じ、教祖に賛同していくのだが。この賛同の仕方、うまく子供らしい表現と知識と価値観で、宗教という全く相いれない存在のものが不思議と立ち上がっていく。作者の青山景はこの作品にどういうメッセージを込めたかったのだろうか?今となっては知る由もないが、2巻の途中13話(ここで未完になる)まで読む限り、子供であっても宗教は、教祖は絶対であるべきか?見えない力に怯える気持ち、敬う気持ちが宗教になっていったのだとしたら、これほど続きを読んでみたいという作品はないのではないでしょうか?
コドモの目を通してというところを使った、人が宗教に集う「感覚」を表現した作品なのだとしたら、この作品はもっと大きなうねりを見せていたのかもしれません。

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青山景はほかの作品を読んでも、画のタッチの柔らかさとお話のエッジの効いた感じのアンバランスさと女の子の可愛さが忘れられない作家でした。今回のよいこの黙示録2巻と同時発売で彼の短編作品集「the Dog Race」(小学館)も出ています。彼のデビュー前からの作品や卒業制作で書いた作品など、本当に彼の人となりがよくわかる作品です。

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by manga_do | 2012-02-26 00:00 | マンガ紹介 | Comments(0)
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