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アメ村マンガ研究所

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何度読んでも泣いてしまう(手のひらサイズ)

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手のひらサイズ
(天堂きりん・祥伝社・980円)


<あらすじ>
うちにはおとうちゃんはいません。
おかあちゃんは鬼ババみたいに怒るし、
家にはお風呂がありません。でも、うちは幸せやと思います。
大阪で暮らす人々を、あたたかな視線で描く感動作!(説明文より)

今から1年前に刊行された、天堂きりんが描く、「家族」の日常。

小学校2年生の弥侑(みゆう)と小学校4年生の朝美(朝ねえちゃん)、弟の穂高(ほーちゃん)、そしておかあちゃんの4人暮らし。朝も夜も働いて家族を支えるおかあちゃん。必死になって家族を守っていく、そして子供たちにも毎日何かを教えられる。朝ねえちゃんは、おかあちゃんの大変さを知っているから、代わりに妹と弟を守っていきながら、自身も父との思いでを投げ出さずにいる。みゆうは家族の温かさに憧れを持ちつつ、朝ねえちゃんを誇らしく思っている。弟のほーちゃんは誰よりも優しい。

漫画の登場人物は、一人一人にキャラクターがあるんだけれども、全員にあるわけではない。でも、このマンガは全ての登場人物がキャラクターでなく、「人間」として描かれている。全ての人に、良いも悪いも、幸せも不幸せも持ち合わせているように、何かの「物語」を持っています。

家族とはなんだろうか?人の優しさ、ずるさ、幸せ・・。そんな日常を一緒に共有して、明日を迎えられる存在なんでしょうね。そう、その「毎日」が家族なんでしょうね。

久しぶりに読んでまた泣いてしまいました。この本をいつまでも読み続けて、泣いて、笑って、本を閉じる。そんな「毎日」が大事なんですね。今日また改めて実感しました。

天堂作品はどれも楽しくて、優しくて、強いです。それはどんな表現媒体であっても、描き手、作り手の想いが詰まっているからに他なりません。天堂きりんの作品はそんな私を「知ったかぶり」にしてくれるマンガです。

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天堂きりんの最新作、「きみが心に棲みついた」絶賛発売中です!!
by manga_do | 2012-01-18 00:00 | もう一度読んでみようか? | Comments(0)
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