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アメ村マンガ研究所

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ケチを愛そう(アヴァール戦記)

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アヴァール戦記

(web@バンチ連載中)
(中村珍・新潮社・924円)



<あらすじ>
ケチ漫画家の中村珍は、エッセイ漫画を楽して描くことで儲けようとするがうまくいかず……!? 超個性派漫画家がプライバシー全開で書き尽くす「漫画家の裏側」の数々!

ケチ漫画家の中村珍は、コストパフォーマンスの高い仕事として、「エッセイ漫画」の仕事を請け負う。労力をかけずに儲けようとしたものの、中々うまいようにはいかず……!? 超個性派漫画家がプライバシー全開で書き尽くす「漫画家の裏側」の数々! 「カネ」の話を中心に、「漫画家とアシスタントのリアルな関係」等危ない話が盛り沢山! 震災の影響で引越しをせざるを得なかったエピソードも収録!(説明文より)

「羣青」(ぐんじょう)の中村珍の初エッセイコミック。この方、自他ともに認める「ケチ」であるらしく、何か連載をと依頼があっても、アシスタントを雇わないですむエッセイコミックで安く上げようというのが、このマンガの立ち上げ理由らしいです。とは言え、そんな「前振り」から始めておいて、色々と実際は経費が掛かったといってしまうあたり、「ケチ」で元を取れずに笑いが起こる構図に持ち込んでいて、中々オモシロイです。

この連載の原稿料、アシスタントの人件費、諸経費など、今までの漫画家でここまで明細を明らかにしているエッセイは無かったと思います。「ケチ」がゆえにできる所業なのではないでしょうか。

このマンガの連載中に、作者の仕事場が東日本大震災の影響で、水道管が破裂して水浸しになり、引っ越しを余儀なくされるというエピソードがあるのですが、漫画家はあくまでも個人事業。大いに設備投資もかかりますし、大きなプロジェクトであれば人件費もかかる。漫画家を目指す人には大いに役に立つと思いますが、色々と「清い流れ」のエッセイ漫画が多い中で、ここまで全部見せてしまった「本当の流れ」は、マンガ好きには納得の1冊になると思います。



作者近影。憎めない近影。
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by manga_do | 2012-01-09 00:00 | 1巻目にしてオモシロイ | Comments(0)
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