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アメ村マンガ研究所

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久住昌之の「遊び」に付き合う

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昼のセント酒

(久住昌之・カンゼン・1,365円)


「孤独のグルメ」「花のズボラ飯」の原作者の久住昌之が、真昼間の、銭湯上がりの生ビールを楽しむというスローエッセイ。

夜に飲むお酒はその日の疲れを解消したりするお酒。昼は元気なので、元気なうちに飲む酒は格別であろう。そこに日の高いうちに入る銭湯は、これまた格別であろうという考え。それが1つになって、「サイコー×サイコー」になる。

激しく同意です。

都内の銭湯を巡り、ヒトップロ(漢字はないのかな?)浴びた後に、居酒屋、焼き鳥屋、蕎麦屋などにいって一杯頂く。色々なところを巡っているんですが、銭湯に行って呑みに行くという単純な話ではなく、その土地土地の細かなところ、風情、人の息吹みたいなものを巡っている、感じたものが文章になっている、銭湯や一杯頂く前により良いものにする素地みたいなものがあって、銭湯やお酒を頂く。何か、街を楽しんだり、呑んだりしているのでは?そんなものが詰まった文章になっています。

ですが、ここで問題があります。昼間に居酒屋が開いていたりするのか?確かにそうですが、居酒屋がオープンする前ぐらいに(午後3時、4時とか)に銭湯に入って、オープンしたてのお店に突入する。う~ん格別。
でも、土日に居酒屋が開いているのか?確かにそうですが、この遊びは変な表現ですが、時間を、曜日を「使っている」というところに良さがあるのではと思います。週末しか休みがないというのは一生そういうこともないと思います。祝日ではない、何かポツンと平日休みになった時に、このような時間と1日を使ってみるというのも、毎日の奥深さになると思います。

私も平日に休みになった時に、昼間に蕎麦屋さんを巡ります。そばを頂きながら山形のお酒などを2合ほど頂く。食後にそば湯で割るも、そばが出てくる前に飲み終えるもその時次第。関西も良いお蕎麦屋さんが増えたので、昼間に軽い酩酊を憶えながら、次の蕎麦屋さんを目指す。あ、銭湯忘れた!という次第になります。

この本の後半にこういう一文があります。
「塩の焼鳥に、からし味噌をつけて、噛み締める。追いかけて、ビールを流し込む」
こんな幸せがありましょうか。
by manga_do | 2011-12-29 12:32 | マンガの潮流 | Comments(0)
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