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アメ村マンガ研究所

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狼の口を踏み越えて

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狼の口
ヴォルフスムント


(fellows連載中)
(久慈光久・エンターブレイン・651円)


<あらすじ>
時は中世ヨーロッパ、スイスイタリア国境、アルプス山脈。ハプスブルグ家に占領されておるスイスの独立を勝ち取ろうとする民衆の動きに目を光らせる1つの砦があった。そこは急峻なアルプスにあって、唯一人も物資も通ることができた。そこに占領者は砦を作った。そこの代官、ヴォルフラムは一般の通行人と物資を通して、自分たちに楯突く「密航者」を見抜く目を持っていた。今日もあるものは捕えられ、磔にされ、さらされる。反逆の目は女子供関係なく摘んでいく。その砦を皆はこう呼ぶ「狼の口(ヴォルフスムント)」と。3巻目は、いよいよ反乱の火の手が大きくなり、一大勢力になった軍勢が砦に迫りつつあった。とてもとても多くの犠牲のもとに・・。人々の怒りと悲しみを癒すためにも、絶対落とさなくてはいけない、「狼の口」を。

かなりの注目作の3作目です。緻密な世界観の設定、史実を超えたリアリティ、そして、圧倒的な絶望感。このマンガは本当にハッピーな部分がなく、いつも誰かが悲惨な殺され方や先の見えない絶望感だけに支配されています。いくら歴史物とはいえ、こんなに悲惨だったの?とも思いたくなります。1,2巻でとにかく悲惨、絶望の連続でしたが、3巻目にして多大な犠牲を払いながらも、スイスの解放に向かって行っています。それでも今回も多くの人の血が流れ、少しずつ進んでいます。しかし、代官ヴォルフラムはここで終わることは絶対ないでしょう。次の4巻で逆襲してきますね、こりゃ。ちょっとそんなところも期待しています。
by manga_do | 2011-11-14 14:16 | マンガ紹介 | Comments(0)
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