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アメ村マンガ研究所

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音躍るマンガ

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ミュジコフィリア

(漫画アクション連載中)
(さそうあきら・双葉社・800円)


<あらすじ>
舞台は京都。京都芸術大学(架空)の美術学部に入学した、主人公漆原朔は入学式を1日早く間違えたことがきっかけで、同大学の「現代音楽研究会」というサークルに無理やり入部させられてしまう。現代音楽という、音楽の枠に縛られず、それでいて音楽の本質を追求していこうという活動に、徐々に音楽の魅力にはまりかけていく。このサークルの奇人どもたちのやることに、昔封印した音楽の血が呼びさまされそうになるが、そのサークルには腹違いで兄で、音楽の才能豊かで、このサークルの部長の貴志野大成がいる。そのことを周りの誰にも言えずにいた。そんな思いと憧れの小夜への気持ちが相まって、偶然弾いたピアノの音には彼にしか表現できない音があった。そう、彼も「音」を持っている者だった。

「神童」「マエストロ」などの音楽に関するマンガや「コドモのコドモ」など数多くの良作を産み出しているさそうあきらが次に挑んだのは、音楽は音楽でも、大学での集団が奏でる音楽。「現代音楽」という色々な可能性を追求できるジャンルに次なるフィールドを選んだわけです。

音楽というのは定型があって、定型がない。むしろ、常に新しいものを追い求めて、尚且つ可能性を探していくものなのだなというのを感じます。しかも、紙面で「音」を表現する難しさ、それが「聴こえる」素晴らしさ。またしてもさそうワールド全開です。私の知り合いにピアノを弾いている人間がいるのですが、その方にかかってっも、さそうあきらの音の世界は魅力的であり、刺激を受けるといいます。音楽をしている人特有の「音」が頭の中に流れるそうです。うらやましい。そんなことになってみたい。そんなことになればこのマンガももっとおいしく読めると思います。

音もさることながら、このマンガの魅力は、「現代音楽」という可能性を皆で織っていくというところと舞台が京都で、京都の美しい街並み、伝統と音の織り交ざり方ではないでしょうか。音と京都。何やら週末にでも連れ出してみたい組み合わせですね。
by manga_do | 2011-08-24 11:30 | 1巻目にしてオモシロイ | Comments(0)
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