ブログトップ | ログイン

アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

百年残る言葉

c0203277_10543399.jpg

えへん、龍之介。
(松田奈緒子・講談社・620円)


<あらすじ>
大正時代のある日、東京の田端の大きな屋敷に、室生犀星と萩原朔太郎がある人物を訪ねてきた。その人物とは若き日から夏目漱石に目をかけられ、文壇のスーパースターとして大正の世を誰よりも駆け抜け、苦悩していった人、芥川龍之介だ。

華やかな部分に彩られた功績とスタイル。それとは別に、文豪である前に人間、人間である前に俗人、といった彼の作品からだけでは決して「読むこと」のできない世界がこの本では描かれています。

「レタスバーガープリーズ、ok,ok!」の松田奈緒子が、彼女の描きたい作品、描かねばならない作品として、独自の取材、独自の視点で「思い入れ」の濃い作品になっています。ここまで好きだったんですね、と言いたくなるぐらいの龍之介の何もかもを丸裸にされています。もちろん、かっこいい部分と本当にダメな部分とを。いつもいつも「芥川龍之介」だったわけでもなく、世間のイメージとは違う彼が存在して、そしてそれが描写されているのも本当に面白いです。でも、彼自身にとっては、どんなときも芥川龍之介には変わりないのですがね。
by manga_do | 2011-08-16 11:15 | マンガ紹介 | Comments(0)
<< タイムスリップの大流行 宇宙人か未来人か超能力者か >>