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アメ村マンガ研究所

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装丁好き集まれ~

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漫画・アニメ・ライトノベルのデザイン
(「アイデア」特別編集・誠文堂新光社・2,940円)


何年か前に雑誌の「アイデア」が2号にわたって特集していた「マンガのデザイン、装丁」を再編集としてまとめた本です。その時の「アイデア」は売れに売れて、注文しても在庫がなく、重版の予定もないという状態でした。マンガの装丁だけ集めた本が見てみたいよ~と思っていた私には大朗報でした。

漫画が文芸書などのハードカバーや芸術書のように、凝った装丁、色鮮やかなデザインの表紙になって、かれこれ20年になります。その先駆けだったのが吉田戦車の「伝染るんです」。わざと乱丁風にページをつくったり、紙の素材を変えてみたりと、「本は決まりきったしっかりしているもの」という概念をふき飛ばした作品でした。現在はおとなしいコミック文庫版のみしか出ていませんが、当時は重版するのが難しいぐらいの凝りようだったらしいです。その辺のいきさつもインタビューで語られています。

こんなに多くのデザイナーが、マンガの装丁やデザインに関わっていたのかという驚きとこの作品とあの作品はあのデザイナーが手掛けていたのか~など、デザイナー視点で見る漫画や本の見方もできます。意外とびっくりしたのが、ある漫画家の作品は一人のデザイナーがずっと手掛けているといったことなどです。全然お話の雰囲気が違うのに、その違いを一人のデザイナーさんが表現する、これは本当に見ていて楽しい本です。

昨今の文芸書、文庫本も作家、内容だけでなく、装丁のデザインや表紙の世界観が読み手の受け取り方を変えてしまうという効果が大いにあります。そういった意味でも、装丁やデザインの魔力はこれからも目立ちながら目立たず、読者を引き込ませていくのでしょうね。

書店の本棚で、装丁やデザインした人ごとで分かれた書棚があってもいいかもしれませんね。「あ、この人のデザイン好き~」とかで。ダメかな?


祖父江作品
↓↓
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by manga_do | 2011-07-29 11:16 | マンガの潮流 | Comments(0)
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