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アメ村マンガ研究所

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匹と人の違い

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七匹の侍

(鈴木マサカズ・講談社・560円)


<あらすじ>
小さいころに一家を皆殺しにされたお紺は、渡世人に身をやつし、宵闇のお紺として敵である「七匹の侍」を殺す旅に出かける。1巻目で2人殺し、3人目を目指す途中、小さいころに出会ったお蝶と対峙する。お蝶はお紺の敵の情婦になっていた。

7人の侍と聞けば、正義の塊のような印象を受けるが、この作品は7匹の侍。匹呼ばわりされている。主人公お紺から見て7人の敵ということになる。お紺はとにかく強い。その剣技は、男7,8人でもかなわぬ。彼女の強さの根源はひとつ、恨みだ。自分の家族、自分の人生を無にしてくれた7人を殺すために旅に出かけている。7人を探す途上、色々な人たちとの出会い、彼女自身の敵討ちへの葛藤など、冷徹に敵討ちを遂行していく彼女自身に、信念を揺るがさない程度の波紋が立つ。これが江戸時代の渡世人、アウトローの生き方なのかと思えば、敵討ちの遂行という部分以外でも読み続けたいと思う。

popな江戸時代という描き方なのかと思えば、時代を経ていても変わらない人間の業がよく描かれた作品です。
by manga_do | 2011-07-14 12:30 | マンガ紹介 | Comments(0)
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