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アメ村マンガ研究所

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「うまい」の魔力

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澤飯家のごはんは息子の光がつくっている。

(女性セブン連載中)
(山田可南・小学館・550円)


<あらすじ>
母親が亡くなって半年、父と妹との3人暮らしもようやく板についてきた。中学1年生の澤飯光(さわいひかり・男の子)は味オンチ、無精、メタボ気味の父親に代わって、澤飯家の台所を任されている。料理は上手く、料理教室をやっていた母親に一歩でも近づきたいと大奮闘。手持ちの具材で工夫をしたり、新しい料理にチャレンジするなど、上昇に貪欲。毎日の食卓に活かせるアイデアも満載ですよ。

料理漫画、百花繚乱です。最高の食材、最高の料理人、誰も作ったこと、食べたことのない料理などなど。料理漫画は、人間の「食べたい」という抑えられない気持ちを、克明に描くからみんな読んじゃうんだと思います。しかも、「うまい」とか言って美味しそうな表情をしていたらなおさらですよね。

この本は、そことは少し違う「うまい」を見つけられる、見てしまいたくなる本です。食卓を囲む、食卓、晩御飯が家族の生活の全員の接点になっているのが、本当の家族の形だと思います。不幸にして母親を失い、一人欠けた食卓には、皆の接点を見失いがちになります。しかし、中学生の光は、母がいたときの食卓に人一倍よい思いでを持ち、また囲んでみたいという気持ちが強い男の子です。ほんの何気ないこと、少しの工夫で料理がおいしくなり、家族に笑顔と「うまい」が戻った時に、そこにはどんな最高の食材も最高のシェフもいりません。私はそういう食卓の料理や「うまい」は一生忘れないと思います。

みなさんにもそんな最高の食卓を囲んで、忘れられない時間を過ごしたことがあると思います。この本はそういうマンガです。同じご飯を食べる。それこそが家族なんだと思います。今日は卵かけごはんが食べたいな。
by manga_do | 2011-07-13 14:45 | 未分類 | Comments(0)
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