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アメ村マンガ研究所

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春の食欲

c0203277_18415445.jpg食の軍師
(泉昌之・日本文芸社・620円)


また変なマンガに出会ってしまった。

「かっこいいスキヤキ」「ダンドリくん」の泉昌之(画・和泉晴紀、作・久住昌之のペンネーム)が送る古今東西の男の好きな食べ物を、どうやったら格好よく食べることができるか、格好よく注文できるかを真面目(読者にはおふざけにしか見えないだろうが・・)に追求した渾身のグルメマンガ。

演目はおでん、もつ焼き、寿司、蕎麦、とんかつ、バイキング、餃子、焼肉、弁当、しょうゆ、卵かけご飯となっております。これらの文字の踊り食いを見て、お腹が「ギュルッポン」と鳴った方は、もうこのワールドの新米兵士です。この世界をどう堪能するか、このマンガを読む前に舌なめずりすることでしょう。

が、しかし、これではただのグルメマンガ、おいしそうマンガに堕落してしまう!!このマンガはそれらとは明らかに違う、
否!!!である。
おでんの「こんにゃく」「だいこん」「ゴボウ巻き」がそれらの形の組み合わせで、「陣形」に見える人がいるだろうか?しかも、「白三形の陣」とご丁寧な名前までついていて・・。「牛スジ」「シラタキ」「バクダン(玉子が入ったさつま揚げ)」、この3品を頼んだら「伝説の陣形!」と見える人がいるだろうか?このマンガはそういうマンガである。

さらに「三国志」の諸葛孔明風の軍師が、その食べ物の組み合わせ、配置に一喜一憂する姿は他のグルメマンガを凌駕してしまった「落ち着き」が感じられる。食べ方や頼み方は千差万別、それぞれにドラマがあり、宇宙がある。このマンガはそれらを一旦横に置きながら、突き抜ける「ギュルッポン」が存在する。タン塩と卵かけご飯が食べたくなりました、このマンガを読んで。
by manga_do | 2011-02-19 19:16 | マンガ紹介 | Comments(0)
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