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アメ村マンガ研究所

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初恋の作法

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恋スルー乙女
(風呂前有・講談社・630円)


<あらすじ>
大学に入ったのは良いが、勉強ばかりでおしゃれも恋もしてこなかった新入生紺野ゆうきは大学で戸惑ってばかり。そんなある日の新入生歓迎会で、彼女はイケメンの上級生、ホー吉に出会う。ゆうきのおしゃれの度数の低さや女の子の見えなさを突っ込まれながらも、彼女は得も知れぬ思いに駆られる。そう、falling love完成ですよ。

前作(?だったような)「ぺし」で大阪の小学生を、彼ら目線で描いた風呂前有が女の子の初恋を漫画特有のスペシャルな力、設定とかなしでストレートに描いた恋の軌跡です。主人公紺野ゆうきは、大学生のおしゃれさや高校とは違う雰囲気にコンプレックスにも似た、憧れや自分もいつか感を持っているだけに、バンドマンであり、男前のホー吉に近づけないながらも、思いは募る一方。

失恋したと思って、もう会いたくないと思ったときに、不意に出会ってしまったときのときめき。そんなときの彼女の台詞が象徴的でした。「会えば分かるんだね やっぱり好きなんだって」

初恋の甘酸っぱさだけでなく、女の子が何か「自分の」大切なものを見つけた、とても大事な瞬間に居合わせたような、こちらこそありがとうございますと言ってしまいたくなるような作品です。

この作者、風呂前有の次回作を読んで、次は何をいただけるのかなとドキドキする瞬間を待ちわびたいですね。
by manga_do | 2011-01-23 16:13 | マンガ紹介 | Comments(0)
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