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アメ村マンガ研究所

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となりの魔女

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かわいい悪魔
(志村貴子・太田出版・819円)


<あらすじ>
同級生からからかわれているところを「きれいなお姉さん」に助けてもらった、澤田めぐむ君10才。ただ、助けてくれた「お姉さん」には困ってしまいました。「お姉さん」は魔女だったのです。その魔女に気に入られためぐむ君。魔法を使って彼の家族になったり、学校の先生になったりと何かとめぐむ君に付きまとう。そんなめぐむ君は恐いお父さんの影におびえる毎日。家庭と魔女の両立、めぐむ君の前途はいかに?表題作「かわいい悪魔」を含む全7作の短編集です。

超!売れっ子漫画家志村貴子の短編集です。色々な出版社で掲載していた短編・読みきり作品をまとめた新作になっております。表題作の「かわいい悪魔」は今回の発行にあわせて読みきりも収録されています。

「放浪息子」「青い花」など毎日色々なことを考えてり、考えなかったりしている思春期、子供時代を描かせたら当代一の志村貴子が「魔女」という要素を使って、誰しもが思う子供時代の「たられば」を子供と大人、それぞれのドキドキでうまく表現されています。しかも、この魔女が手塚治虫の「ネオファウスト」に出てくるメフィストのような用意周到さと狡猾さをギラギラさせてめぐむ君を惑わし、暖かく包んでいくんです。めぐむ君毎度目がパチクリです。

志村貴子の作品は毎話、毎巻、最後のページが言葉で終わってたり、1コマだけのページで終わってたりするのが印象的です。毎話、ページギリギリまで話が詰まってて、最後で詰め込みオチなのか、より効果的なオチにするための効果を狙っているのかわかりませんが(たぶん後者?)、その言葉がいつもきれいで、心に染み渡ります。
by manga_do | 2010-09-16 11:11 | マンガ紹介 | Comments(0)
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