ブログトップ | ログイン

アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

娘と父

c0203277_105942.jpg響子と父さん
(石黒正数・徳間書店・620円)


<あらすじ>
定年を迎えて、庭で模造刀を振り回しながら気ままに暮らす父と、その家の隣のマンションに暮らす漫画家の娘、響子。いつもどこかに旅行に出かけていて不在がちな母。数年前に父と喧嘩して家を出て行った妹、春香。常に騒動を起こすのは父であり、それに振り回されっぱなしの響子。どこか憎めない父を軸とした家族の物語。

もっともっと売れてほしい石黒正数の最新作。代表作「それでも町は廻っている」(むちゃくちゃオモシロイ)のアニメ化が決まったそうで、ますますの飛躍を期待せずにいられませんね。

さて、この「響子と父さん」は冒頭にも書いたように家族の物語なのですが、父がいい。父が面白すぎる。全篇トンチンカンなことを言っているお騒がせ父さんなのかと思いきや、しっかり家族のことを考えてくれているよき父なのです。でも、庭で「暴れん坊将軍」ごっこはしてますけどね。

そんな父には、響子という「保護者」な娘がいて、父に手を焼きながらもいつも父のそばにいていたりと、なにかと振り回され保護しています。

妹の春香は、石黒作品の「ネムルバカ」にも主人公として出ていたりと、石黒得意の「伏線」と「時系列の混在」という部分が発揮されています。そうなんです、彼の作品は短編だったり1巻完結であっても、ほかの作品と奇妙なリンクをしているので、結局全部見ないとという気にさせられるというかトリックにかかってしまうのですね。

ちなみに今作の母は本当にいつもどこかに旅行に出かけています。昨日「母の日」でしたが、そんな母がいつも立派で強いと再認識させられる日なのではないでしょうか。みなさんの母は何かに夢中になっていますでしょうか?いつも旅行に行っているぐらいがありがたみが沸いてくるのかもしれませんね。
by manga_do | 2010-05-10 10:30 | マンガ紹介 | Comments(0)
<< コスプレを勘違いするどころか 意外な町おこしではないでしょうか >>