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アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

6つもあったら恋したくなるべ

c0203277_15123022.jpg東京無印女子物語

(原案なるせゆうせい、漫画ねむようこ他5人・祥伝社・950円)


恋愛短編集です。6篇からなる短編集で、脚本家のなるせゆうせいが各話のプロットを作って、6人の作家が肉付けする形式です。あとがきでも述べられていたのですが、なるせゆうせいの原案を各作家さんが膨らましたり、アレンジしたりしているのですが、元は同じ人の原案がお話は違えども、こうも変わるのか、こうも雰囲気ごと変化するのかと、マジマジマジと没頭してしまいました。

女の子ってこんな感じにかわいいわという部分がまたまた再認識させられたり、正直にまっすぐでふてぶてしく考えられる女の子と「バカ」な正直さの男の子の構図がやはり共感というか、同じ背丈だったりとコマとコマの間に存在する、恋に対する本気さが伝わってきます。従来からある、憧れの投影としての漫画ではなく、「見えるもの」を切り取った手段としてのマンガにこの本のありがたさを感じます。

私の好きな言葉で「お望みの結末」という言葉があります(星新一の作品と同じですが関係はないですよ)。このお話のような恋愛や、それ以外の仕事のことや趣味、生活、歌舞伎役者などなど。例えていうならこのマンガのような恋についていうと、成就、告白、付き合う、結婚などの読み手にとっての、描き手にとっての目指すべきゴールというか、あるべき姿の最終形というものを、そうなれ!そうであってくれ!そうじゃないと泣いちゃうぞ!といったストレスの未精製を願う「意思」が相互に働いているのだと思います。ですから、そのお望みの結末を裏切られたり、少しずれていたりすると不安になってしまいます。
でも「お望みの結末」とは違っていたり、ずれているマンガが私は好きです。だって、そのほうが伝わりますしね。人の日常を切り取ればいつも「お望みではない結末」ばかりですもんね。

この6篇の中で3篇で「ヒモ」もしくはそれに近い登場人物が出てきます。流行ってるのかな?
by manga_do | 2010-03-09 16:19 | マンガ紹介 | Comments(1)
Commented by athens_co at 2010-03-11 15:11
キャっ!!
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