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アメ村マンガ研究所

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ああ、お風呂

c0203277_17314764.jpgテルマエ・ロマエ
①(以下続刊・月刊コミックビーム連載中)
(ヤマザキマリ・エンターブレイン・714円)


<あらすじ>古代ローマの風呂の設計技師のルシアスは、公衆浴場で湯に浸かっていると、1970年代の日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこには富士山の絵、洗面器、脱衣のカゴ、フルーツ牛乳と今まで見たことのないものだが「最先端」の風呂のアイデア詰まっていた。古代ローマに戻ったルシアスは日本の銭湯のテイストが詰まった、公衆浴場を設計し大賑わいを見せることになる。

またしても、タイムスリップものである。しかも、あらすじだけ読んでも、私の書き方、伝え方が下手なせいもあるが、ピンとこないことこのうえない。が、しかし、
このマンガおもしろいです。
タイムスリップというとこにとらわれるのではなく、古代ローマと日本は、風呂という文化で繋がっている、「お風呂」をこよなく愛している国民同士が巻き起こす、「知っているもの同士」の楽しさ、奥ゆかしさ、情緒が溢れている作品だと思います。たとえば、脱衣場のカゴなんかは日本のお風呂、銭湯にはどこにでもあるものです。しかし、そのカゴがなかった古代ローマ人はそのカゴを是とするでしょうか、良しとするでしょうか。たぶん、すごい便利だ、と言ったでしょう。海外在住で、イタリアに造詣が深い作者ならではの視点だと思います。こんなに場所も、時代も離れた両者が、お風呂と言う、意外と世界ではマイノリティな文化で結ばれているのが、湯冷めせずホカホカ感を出していますね。現代日本では、若干の風呂離れが進んでいると聞きます。お風呂の熱湯から来る暖かさだけでなく、空間としてのお風呂に浸かりたくなりませんか?
ちなみに「テルマエ・ロマエ」というのは「ローマ風呂」という意味らしいですよ。


<追記>
2010.03.17にマンガ大賞2010が発表になりました。そして、テルマエ・ロマエが見事大賞を射止めました。オメデトウございます。アンチ「バクマン」ではありませんが、前評判どおりの展開ではなく、かつ書店員の方の本を見る目が、自分の目を持っているということに感動しました。マンガ大賞の理念というのはそういうところではなかったでしょうか。エンターブレインさんこれでまた忙しくなりましたね。重版の際には「重量級」な帯を期待してますよ。
by manga_do | 2009-11-26 18:29 | マンガ紹介 | Comments(0)
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