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アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

最新の歴史研究に基づいた、

c0203277_12165736.jpgセンゴク天正記
⑦(以下続刊・週刊ヤングマガジン連載中)
(宮下英樹・講談社・580円)


歴史には結構ウソや誇張、思い込み、不正確な記述、はったりなどが多い。例えば、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の決闘や源義経が美男子だったなどなど。今の歴史ブームの中、多くの誤った「事実」が蔓延っているのも事実です。ただ、ではどれも間違っているのか、全て疑ってかかったほうがいいのかと言えば、必ずしもそうではありません。ウソの中から垣間見える事実を基に論理的考察と客観的な歴史資料を読み解けば、クリアーでないにしてもあらかた見えてくることがあります。例えば、朝起きて、電車に乗ってる途中に電車の中で50人の男たちと大喧嘩をして勝って、お昼ごはんの時に野犬に襲われている女性を助けて、晩御飯を食べているときにそのお店の来場者1万人目で記念品をもらう。という「話」を人に話して何人が信じるでしょうか?せいぜい朝電車に乗って、昼ご飯を食べて、晩御飯を食べた、ということぐらいは信用してくれるのではないでしょうか。ですが、このお話を何かの本に書いて、100年経った時にはそのお話はそのひとの武勇を伝える「歴史」になっているのです。そこには事実もへったくれもなく、皆にとって耳障りの良い、わかりやすい歴史になっているのです。

話は逸れましたが、「センゴク」とその続編「センゴク天正記」にはそのような「常識」となった歴史的事実も、実際本当にそうなのか、無理はないのか、この人物は本当にそう考えたのか、など仙石権兵衛秀久という主人公を通じて、戦国時代、それも織田信長というこれ以上ないほどの個性を主軸に歴史を噛み砕こうとしている作品なのです。

この巻には、上杉謙信が登場しています。この人も個性の塊なのですが、今でいうところの変人なのではと言われています。どのような変人かということは、お父さんとお母さんに聞いてね。戦国大名はリーダーです。リーダーの言に耳を傾け、リーダーの指示に従います。もし、リーダーが変人だったらどうでしょうか。奇行、妄言を繰り返すけど結果を出すリーダーか、勤勉実直、清廉潔白だけど結果が出ないリーダーか。どちらが良いかは自明の理です。戦国時代に私も含めて胸を熱くするのは、現代2009年以上に実力、結果を求められる世界だったからではないのでしょうか。すごく人間の根本的なことを揺さぶられる時代、揺さぶられずにおえない時代だったのではないでしょうか。
ちなみに、徳川家康は鯛の天ぷらを食べて死にましたが、それが直接的な死因ではなく、胃がんだったのではと言われているそうです。まだまだ出てきそうで楽しみですう~。
by manga_do | 2009-11-07 13:19 | マンガ紹介 | Comments(0)
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