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アメ村マンガ研究所

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マシリト参上

c0203277_13524051.jpgバクマン
⑤ (以下続刊・週刊少年ジャンプ連載)
(原作:大場つぐみ、漫画:小畑健・集英社・420円)


連載開始から怒涛の嵐を巻き起こしてきたバクマンが、早くも5巻目刊行です。漫画家を目指す漫画や小説は多くありましたが、ここまでぶっちゃけた内容の漫画が無かっただけに、その構成力と裏ネタは群を抜いていますね。
漫画家になる。こんなこと宣言した後に、そんな会社があるでもなく、そんなこと世話してもらう人がいるでもなく、漫画家の世界というのは、作品も手作りなら、生き方も手作りなシビアな世界。その指南書ともいうべきバクマンですが、本当に面白い。漫画家を志さなくても、漫画家になれた気がするし、「漫画」という世界と悪戦苦闘、文字通り命を削っている人たちのぶつかりが聞こえてきます。
漫画の世界は今、ちょっとした危機なのではないかと感じています。成り手の問題もありますが、それ以上にクオリティの問題です。漫画の歴史はかなりの長さですし、その知の蓄積もあります。ただ、そこに今甘えていないでしょうか。何かの漫画に似ている、何かの漫画のジャンルなど全くの前人未踏な漫画が少なくなってきているように思えます。しかし、裏を返せば、それだけの名作や多くの漫画に触れてきているので、漫画の基礎学力があり、いかような漫画も描けるということもいえます。ただ、一部の漫画に人気が寡占してしまい、その人気周期が5年とかのレベルではなく、20~30年とかの周期になりかねないです。作り手や売り手、はたまた読み手も今後考えていかなくてはいけない問題だと思います。
バクマンを読んでいて、漫画家の苦悩みたいなものがにじみ出ています。これからスゴイ漫画を読んでみたいという読み手の欲求とスゴイ漫画を描いてみたいという書き手の欲求が合わさる作品が多く出てきてほしいです。その頂点にいる「ジャンプ」はバクマンに描かれている以上の○○があるんだなと想像しながら5巻、投了です。
by manga_do | 2009-11-04 14:51 | マンガ紹介 | Comments(0)
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