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アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

あら、もう終わりそう

c0203277_1401282.jpgジパング
(42巻・以下続刊・モーニング連載中)
(かわぐちかいじ・講談社・560円)


しばらく読んでないうちに(20巻ほど)、えらいドッチャリお話が進んでいて、「あ~、○○が○○だわ~」「あ~、○○、○○○○たわ~」「あ!あれ?○○どないなったの~」てな具合に(まったくわかりませんが)久しぶりのジパングはクライマックスを迎えていました。現代日本の海上自衛隊の最新イージス護衛艦「みらい」が太平洋戦争中の日本にタイムスリップしてしまい、その後の歴史を知っているものとその後の歴史を知らぬものとの間に、異星人との遭遇にも似た本質的な溝が生まれてしまい、それを埋めることを使命としてしまった男たちのお話です。最初はSFチックなお話しか戦争オタク的なお話に終始するのかと思いきや、使命感というのは時に国や思想、価値観の違いでこうも残酷な結果をもたらすのかと思い知らされるのことになってきました。そこには戦後という"未来”から来たということは関係なく、人は何のために戦うのか、何のために命を投げ出すのかの根源的なところに行き着いてしまいます。多くの犠牲の元に立つ現代の日本を根本的に見直すためにも、あの時、あの時代に何が起きて、人はどのようにしてその「歴史」を作っていったのか、この漫画を通して考えてみてもいいのではないでしょうか。それがこれからの「未来」に対する我々の使命なのかもしれません。私は歴史を知っているから、当時の人々の行動を「悪」だと決め付ける無責任な行動はできません。その時、そこにいなかったのに文句を言うのは簡単だからです。ただ、かわぐちかいじが「ジパング」「みらい」に託した思いは、それを承知で人の熱い信念みたいなものを描いてみたかったのかも知れません。自分の大切な人や大切なものを守るために、自分は何ができるのか、戦争という全てをぶち壊す人間最悪の所業を前に人は結果的に悪なのか善なのか、思い知らされる作品です。
by manga_do | 2009-10-27 10:29 | マンガ紹介 | Comments(0)
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