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アメ村マンガ研究所

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ドストエフスキー先生おはようございます!

c0203277_812667.jpg罪と罰
①~⑥現在連載中
(落合尚之・双葉社・630円)


結構今更ながらの感のあるコミックを紹介します。ドストエフスキーの「罪と罰」を現代の日本に当てはめている作品。現在ひきこもり中の主人公「裁弥勒(たちみろく)」が街で見かけた援助交際のグループに、一方的な憎悪を募らせ、彼女たちを排除しようとするお話。自分の境遇が社会のせい、周りのせいと勝手に解釈し、そのはけ口を弱者の悪事に対しての暴力という形で満足させる。ドストエフスキーの時代と現代とはあまり違いがなく、結局のところ小さなヒロイズムと独善的な価値観がこのような人間、社会を生んでいるのではと考えさせられます。現在6巻まで刊行しているのですが、主人公の価値観の崩壊と犯罪を犯したことへの否定をする抵抗が相まって、原作云々、社会云々ではなく、嫌悪感を覚える同調感を感じます。それは私自身にもある感情だから嫌悪するのかもしれません。読後の爽快感はオススメできませんが、惹き込まれるのは確かです。
by manga_do | 2009-09-25 08:28 | マンガ紹介 | Comments(0)
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