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アメ村マンガ研究所

mangamiti.exblog.jp

ブルボン小林さんです。

c0203277_12343228.jpg ゲームホニャララ
(ブルボン小林・エンターブレイン・1260円)


芥川賞作家長嶋有が「なるべく取材せず、洞察を頼りに」をモットーのコラムリスト、ブルボン小林という別名義でゲーム雑誌「週刊ファミ通」で連載しているものをまとめたものです。小林先生の洞察の鋭さというか、ゲームという虚構の世界に現実感というか所帯じみた考えを持ってくるかと思えば、ゲームのリアリティに一抹の作り物感を求めてしまう彼のゲーム「フリーク」っぷりが今までのゲーム本とは違い、旨味を加えた作品に仕上がっている感じがします。たとえば、「マッピー」は泥棒か警官か?と書かれた一節があります。はっきりいって考えたことはないです。アイテムを集めていたから、泥棒?答えは泥棒ネコから盗品を取り返す警官ネズミなのです。彼の文章は、批評的なうがった見方のゲーム観という捉え方をされるかもしれませんが、本当のゲーム好き、ゲームという蜜の花を眺めたいと感じながらまわりを飛びながら「ウンウン」と頷いている趣向を感じました。下手したら、ゲームを買っても箱から出さずに、その世界を箱のウラの説明でだけで考えているかもしれません。私も昔、攻略本を買ってソフトを買っていなかった時代がありました。まあ、それはさておき。あと、「ストⅡ」について書かれていたところも面白い。オープニングの画面が一枚もの絵みたいな画面で、男達がまさに殴りあっているシーンがまさに「ストリート」「ファイト」だということを述べていた。そして、ゲーム本篇になると、銭湯や涅槃像前などどこがストリートだ、てな具合です。物事は1方向ではなく、うがった見方も、見ないという方向もすべてそれぞれの見方になります。ましてやこれほどまで大きな世界を見せてくれるゲームの世界はまさに無限大なのかもしれません。久しぶりに何かゲームをしてみたくなりました。いやいや、何したいか考えるだけにしておきましょう。小林先生の同時発売本で、これもゲームエッセイの「ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ」(ちくま文庫・840円)もございます。
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by manga_do | 2009-09-21 13:43 | マンガ紹介 | Comments(0)
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